2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11610571
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Research Institution | TOHOKU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
青山 隆夫 東北大学, 言語文化部, 教授 (10006439)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SONDERMANN Frieder 東北学院大学, 教養学部, 教授 (40244967)
田中 継根 東北大学, 言語文化部, 教授 (70011343)
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Keywords | ナジェージダ号 / クルーゼンシュテルン / レザーノフ / レーヴェンシュテルン / チレジウス / 若宮丸 / 善六 |
Research Abstract |
本研究は、ナジェージダ号にかかわる様々の文化的・学術的事象を多面的に検討することにより、19世紀初頭の日本、ドイツ、ロシアの交流を総合的に把握することを目的として平成11年度に開始された。平成12年度は、11年度に収集した資料の分析・検討を引き続き行い、その成果を平成12年8月に行った国際交流シンポジウム「地誌としての旅行記」で発表した。研究代表者、研究分担者の他に外国から3人の研究者に参加していただいた。講師と講演題目は以下の通り。F.エームケ(東海道五十三次絵に見た江戸後期の文化と教養)、安秉坤(朝鮮通信使使行文学の文学史的意義)、青山隆夫(地誌としての旅行記-若宮丸とナジェージダ号の場合)、V.メスナー(ロシア船に乗り込んだバルト系ドイツ人航海士の日本観)、F.ゾンダマン(ヘルマン・フォン・レーヴェンシュテルンの日記における図版についてのメモ)、田中継根(レザーノフの露日辞書、会話帳に見られる石巻方言)。それぞれの講師がそれぞれの立場、観点から「地誌としての旅行記」という共通のテーマに取り組み、総合的・多角的な研究発表となった。また、講演の後は活発な質疑・討論が展開された。 また、平成13年2月には研究分担者フリーダー・ゾンダマンがドイツとスイスに旅行して多くの資料の収集や、現地の研究者たちと意見交換をするなどして大きな成果を上げた。 これらの成果を論文集として刊行すべく、準備中である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 青山隆夫: "地誌としての旅行記-若宮丸とナジェージダ号の場合"国際交流シンポジウム「地誌としての旅行記」講演要旨. 16-22 (2000)
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[Publications] 田中継根: "レザーノフの露日辞書、会話帳に見られる石巻方言"国際交流シンポジウム「地誌としての旅行記」講演要旨. 33-39 (2000)
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[Publications] F・ゾンダマン: "ヘルマン・フォン・レーヴェンシュテルンの日記における図版についてのメモ"国際交流シンポジウム「地誌としての旅行記」講演要旨. 23-32 (2000)
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[Publications] 田中継根: "ニコライ・レザーノフ 編著 ロシア語アルファベットによる日本語辞典・露日会話帳 日本版"東北大学出版会. 157 (2001)