2000 Fiscal Year Annual Research Report
カリブ海、および南北アメリカ大陸における「クレオール」の諸相と近代
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11610582
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| Research Institution | Waseda University |
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Principal Investigator |
立花 英裕 早稲田大学, 法学部, 教授 (80207050)
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| Keywords | クレオール / カリブ海域 / ブルデュー |
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| Research Abstract |
1.現地調査
今年度は,アメリカ合衆国ルイジアナ州,ニューヨーク,およびジャマイカにおいて現地調査と資料収集を行なった。数年前にすでにマルチニック島を訪れており,昨年度は,メキシコ,キューバに行ったので,これでカリブ海域の3言語圏を比較研究できる基礎条件が整ったことになる。エドワール・グリッサンは米国南部をも含めてカリブ海域に共通の文化圏が存在することを強調しているが,短い滞在とはいえ,その事実を自分の目で確かめたことの意義は大きい。たまたま昨年,他のシンポジウム参加の機会を利用してメキシコも訪れたが,言語圏の相違にも関わらず,キューバがより多くの点で,大陸メキシコよりもジャマイカと共通点をもっていることを知った。カリブ海からの移民が多いニューヨークにおいては,ヒスパニック系の芸術家の活動を調査した。カリブ海域の将来を占う意味でも大きな成果だった。
2 理論的研究
(1)現地調査も含めた3言語圏の具体的な研究を進める上で,より一般的な理論的基盤の強化が必要になった。そこで,ピエール・ブルデューにおける「界」というナショナルな概念を取り上げ,文学・芸術分野を中心に,より広域な文化境域への適応を探り,論文にまとめた。
(2)フランス語圏については,カリブ海だけでなく,アフリカをも含めた広い視野を持つ必要があるので,研究論文の形式ではないが,NHKテレビ・フランス語講座テキストに1年ないし2年間にわたって,フランス語圏全域を扱う連載記事を書きはじめた。
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Research Products
(1 results)
