2000 Fiscal Year Annual Research Report
法学教育における法史学の存在価値-わが国における法史学の成立と展開との関連で-
Project/Area Number |
11620015
|
Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
岩野 英夫 同志社大学, 法学部, 教授 (10066300)
|
Keywords | 法学教育改革 / ロースクール / 法制史教育 / 法史学の歩み / 法史学の存在価値 / 栗生,武夫(くりう,たけお) |
Research Abstract |
1.本年度研究計画の第1は2件の聞き取り調査を完全なものにすることであったが、この計画は実現された。1件については、その成果が、資料として、『同志社法学』277号に掲載される。現在、初校中である。タイトルは、「聞き書き・わが国における法史学の歩み-大竹秀男先生にお聞きする-」。2段組で46頁ほどである。もう1件の井ケ田良治同志社大学名誉教授の分ついては2度目の聞き取りが行われ、その成果をやはり資料として『同志社法学』掲載すべく、現在、編集中である。 2.計画の第2はドイツに短期滞在して、「ワイマール時代の法学教育改革と法史学」関係資料を収集することであったが、この計画も実行された。その成果は、論文にまとめられた。「ワイマール期法学教育改革と法史学-栗生武夫の体験を追体験する-」というタイトルで『同志社法学』276号に掲載される。1段組で70頁ほどである。2001年3月発行予定である。 3.明治以降現在までの法学のあり方を実際に知ることができる文献資料の収集という第3の計画については、貴重な古書を収集することができた。 4.本年度の計画であった新しい先輩研究者への聞き取りは実現できなかったが、聞き取りに協力して戴くための交渉を進めることができた。「外から見た法史学」ということで、法制史を専門にされてはいないがしかし法制史の分野に詳しい方から聞き取りをするのも良いのではないか、というアイデアをこの交渉の中で得ることができた。
|