2000 Fiscal Year Annual Research Report
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11620020
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| Research Institution | The University of Tokyo |
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Principal Investigator |
碓井 光明 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (00018053)
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| Keywords | 会計検査 / 自治体監査 / 監査委員 / Whistleblower / 会計検査院 |
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| Research Abstract |
1.本年度の研究実績
本年度は昨年度に続き,外国の制度の研究と日本の自治体監査制度の研究に重点を置いて進めた。前者に関し,私費によりオーストラリアおよびアメリカ合衆国を訪問したのをきっかけとして,両国の州の監査制度および自治体監査制度について相当の知見を得ることができたことは大きな収穫である。これらの国において,州が自治体に対する監査機関をもち,又は州の会計検査院が自治体の監査している場合が多いこと,いわゆる内部監査も重視されていること,などを知ることができた。後者,すなわち日本の自治体監査については,いくつかの自治体を訪問し,行政監査の充実の傾向を知ると同時に,それが包括外部監査人の監査と視点において重なり合うことが多く,今後,制度の再検討が必要であるという感触を得た。なお,『住民訴訟と自治体財務』という書物を著し,住民監査請求について考察した。
今回の関連で,アメリカのFalse Claims Actや若干の国のWhistleblower Proteotionについても研究した。
2.今後の研究への展望
今回の研究を通して,監査制度に国民・住民がいかに係り合うかが大きな課題であることを痛感した。この点が今後の研究の一つの軸となると考える。
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