2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11630002
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐々木 公明 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (10007148)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安藤 朝夫 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (80159524)
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Keywords | ニューサンス ゾーニング / 住民の厚生 / 土地所有者の厚生 / 土地利用規制 / 集積の利益 / 付け値地代 / 業務地区 / 通勤距離 |
Research Abstract |
産業部門から住宅地へのニューサンスを陽表的に導入し,その影響を減少させるためのニューサンスゾーニングが都市住民と土地所有者の厚生に与える効果を分析した。そのために,単純な線型都市のモデルが定式化され,都市内に等間隔で配置される業務地の数によって,ニューサンスゾーニングの土地利用規制の厳しさの程度が表現できると想定される。数値シミュレーションによると,生産における集積の利益が存在しないならば,住民の効用水準は,業務地数nに関して単峰型を示す。すなわち,最も厳しいゾーニング規制からそれを緩やかにしていくと,ニューサンス光生源から近くなることによる環境悪化の効果よりも,通勤距離短縮による可処分所得増加の効果が大きい。しかし,規制がある水準を越えより緩やかになると,環境悪化効果が支配的となる。広範な領域で都市住民と土地所有者の厚生の間にトレードオフがあることも明らかにされた。そして,生産の集積の利益が大きい場合は,このトレードオフは完全なものになる。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Komei Sasaki: "Local Public goods and their capital-gain effects"Regional Science and Urban Economics. 30. 45-57 (2000)
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[Publications] Yang Zhang & Komei Sasaki: "Spatial structure in an open city with a subcenter"The Annals of Regional Science. 34. 37-53 (2000)
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[Publications] 佐々木公明: "近隣外部性が存在する下でのゾーニングの効果の経済分析"応用地域学研究. 第5号. 103-114 (2000)