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1999 Fiscal Year Annual Research Report

コースの推測の動学的一般均衡分析

Research Project

Project/Area Number 11630024
Research InstitutionFukuoka University

Principal Investigator

藤本 浩明  福岡大学, 経済学部, 助教授 (50209102)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) クラフチック マリウシュ・K  福岡大学, 経済学部, 助教授 (70299535)
須賀 晃一  福岡大学, 経済学部, 教授 (00171116)
Keywordsコースの推測 / 動学的一般均衡分析 / 耐久財の供給独占 / 耐久財の動学モデル / 供給独占の動学モデル / LQ最適制御 / 最適制御法 / 閉ループ解
Research Abstract

本研究の目的のひとつは、最適制御の手法を用いて、耐久財の供給独占の分野において、コースの推測と呼ばれる戦略(価格操作をせずに、プライステーカーとして行動すること。すなわち、価格と限界費用とが等しくなるように耐久財を生産する戦略)を一般均衡の枠組みの中で再考察することである。
目的を達成するために、平成11年度は、1)基本モデルの構築および2)基本モデルの一般均衡論的拡張の研究を計画していた。1)については、すでに藤本が萌芽的研究を学会などで発表していたものの、耐久財の価格状態方程式がスカラーの場合であった。しかし、2)として、純粋な一般均衡モデルに供給独占された耐久財市場を組み込んだり、あるいは、2財モデルとして、耐久財とその中古市場を取り扱うことなどを考えているので、耐久財の価格を含む多変量の状態方程式が制御可能な基本モデルの構築が不可欠であった。
そこで、多変量の状態方程式が線形(Linear)であり、評価汎関数が2次形式(Quadratlc)の、いわゆる、LQ最適制御のモデルを数学的に分析した。その結果、ポントリャーギンの最大原理から導かれた正準方程式体系にレイドの方法を応用して、初期値に依存しない多変量の最適制御法(閉ループ解)を求めることができたし、また、評価汎関数の時間視野が無限の場合に限らず、それが有限の場合における閉ループ解を導出することなどにも成功した。したがって、本年度は、当初の目的通りの研究成果が得られたと思われる。
なお、クラフチック氏を共同研究員として加えた。なぜならば、本研究のさらなる目的として、独占企業がわざわざプライステーカーとして繰返し行動する状況の実例の探索とその実証分析を計画していたが、彼は東欧における実例を数多く知っており、研究に必要なデータ収集は東欧言語が堪能な彼以外には不可能だからである。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 藤本浩明: "LQ最適制御について"福岡大学経済学論文叢. 44・(3)(4). 289-321 (2000)

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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