2001 Fiscal Year Annual Research Report
インターネット・電子商取引・電子決済による統計情報の生産・利用システムの変化
Project/Area Number |
11630031
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Research Institution | HANNAN UNIVERSITY |
Principal Investigator |
野澤 正徳 阪南大学, 経営情報学部, 教授 (60025187)
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Keywords | 電子商取引 / サプライチェーン、マネジメント / e-マーケットプレイス / 個人化 / パーソナリゼーション / レジスター統計 / ミクロ統計 / 新世代統計システム |
Research Abstract |
平成13年度は次の研究を行い、多くの知見を得た。 1 情報社会の発展と個人の自立 「情報革命」が社会に及ぼす変化を、個人の意識面への影響から集約する研究を行った。第一に、電子商取引はOne to Oneマーケティングと顧客関係管理(CRM)と呼ばれる手法により、消費者個人の需要・好みを対象にする活動を促進する。第二に、企業内の情報システムは、社員個人の知的活動と判断力を育成する。第三に、社会全体の個人の情報能力を発達させる。こうして、個人の自立傾向(パーソナリゼーション)が強められる。 2 電子商取引の新動向:2002年1月 日本における電子商取引の最近の動向を概観した。特に、サプライチェーン・マネジメント(SCM)、eマーケットプレイス(eMP)に焦点を当てて概観したのち、2001年より急速に普及しているブロードバンド・ネットワークが、大容量・高速のデータ伝送により、社会の情報能力を格段に高め、「ユビキタス」コミュニケーションの社会を生み出す可能性を持つことを明らかにした。 3 IT・インターネットによる新しい統計システムの胎動 統計システムは、IT・インターネットの発達によって、新しい統計システムを生み出そうとしている。この動向を、1)欧米におけるレジスター統計の開始、2)日本におけるミクロ統計作成・利用の実験、3)経済産業省の新世代統計システムの発足、について概観した。これらは、統計システムの今後の発展方向を示すものとして評価できる。
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Research Products
(2 results)