1999 Fiscal Year Annual Research Report
再生可能エネルギー利用における伝統的技術と政策の果たす役割に関する研究
Project/Area Number |
11630069
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Research Institution | Himeji Dokkyo University |
Principal Investigator |
中久保 邦夫 姫路獨協大学, 経済情報学部, 教授 (80164151)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松岡 憲司 龍谷大学, 経済学部, 教授 (40141668)
石光 亨 姫路獨協大学, 経済情報学部, 教授 (70030658)
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Keywords | 再生可能エネルギー / 風力タービン / 伝統技術 / 協同組合所有 / 産業政策 / デンマーク |
Research Abstract |
9月までは、研究計画に基づき、松岡が技術的産業政策的側面を中心として、中久保が協同組合関連と分散的所有制に関する側面から研究分担をすることとして、本研究課題の準備的研究会を随時開催してきた。その過程で理論的基礎的概念を資源論的側面から強化するために石光に研究分担者として加わることを求めた。9月以降はこの研究分担の下で研究活動を本格化し、特に風力発電に焦点を当てて基本的な資料収集に掛かった。合せて松岡、中久保の2名が主となって新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と製造企業、風力エネルギー関連団体の聴取調査を実施した。聴取対象団体は、国内ではNEDO、ヤマハ発動機、三菱重工、クリーン・エネルギー・フォーラム、デンマークではリソ研究所、NEGMICONであり、デンマークでの風力発電開発の伝統的事情を調査するためにSRA風の学校、トヴィンドのフォルケ・ホイスコーレを訪問した。これまでのところで、技術的には高度ではないといわれる風力エネルギー利用も、実際上、500KWから1MW級の大規模なものになると高度な技術が必要とされること、デンマークとわが国での気象上の特性の違いが大きい問題であり、分散的エネルギー利用という観点からは、最近急速に導入されつつある風力発電だけではなく、小形水力発電にも注意するべきではないか、という問題が出てきている。次年度にはこの観点も入れて研究を進める。
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