Research Abstract |
今年度の研究は,昨年に引き続いて,自動車メーカー,自動車ディーラー,オート・バイイング・サービス,業界団体等に対するインタビュー調査および資料収集が中心となった。メーカーとしては,トヨタ自動車,日産自動車,本田技研工業,ダイハツ工業,三菱自動車工業,オート・バイイング・サービスとしては,カーポイント・ジャパン,オートバイテル・ジャパン,クイック,業界団体等としては,自動車販売協会連合会,自動車振興会,自動車ディーラー約20社,および岐阜市郊外に新設された日本初の本格的オートモールであるレインボーモール,等でインタビューおよび資料調査をおこなった。また国内調査と並行して,海外で取材調査をおこない,米国ではフォード,ダイムラー・クライスラー,GM,米国トヨタ,米国三菱,米国ホンダおよび自動車ディーラー3社,また韓国においても現代自動車,オートキューブ,car123,韓国トヨタ自動車,中古車専売業者,英国ではインチケーブ,英国日産,英国トヨタ,ホンダヨーロッパ,等で取材調査をおこなった。 この結果,従来積み重ねてきたデータを豊富化することができ,自動車流通の国際比較をおこなう上での比較の座標軸を豊富化,立体化するための基礎データ収集に成果をおさめた。とくに最近の米国におけるインターネットを通じた自動車販売の動向については,詳細なデータを収集することが可能となった。 既に成果として,塩見治人編『中国市場経済化と自動車産業-日・米・中3国の国際比較からの検討』(日本経済評論社)第7章「なぜ多種多段階?-中国自動車流通経路の形成と存続の論理」を平成13年3月に出版予定である。
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