1999 Fiscal Year Annual Research Report
統合情報システムを利用したビジネスプロセスの時間特性分析法
Project/Area Number |
11630119
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
佐藤 亮 筑波大学, 社会工学系, 教授 (00178790)
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Keywords | ビジネスプロセス / 統合基幹システム / 時間特性 / マックス・プラス代数 / ペトリネット / 業務取引システム / 離散事象システム / 情報システム |
Research Abstract |
業務取引システムモデルを使ったビジネスプロセス全体の時間特性計算法を発展させた。具体的には、リードタイムが変動する仕組みを業務取引システムの時間的なふるまいによって再現できることを示し、この現象の理解を通じて、情報フィードバック構造をもつビジネスプロセスに付随する行列表現の固有値を使って、リードタイムを近似的に計算できることを、ある条件下で示すことができた。12年度はこれを発展させる。 平成10年度に大学内の研究費で用意したサーバ計算機について、本科学研究費補助金によって、ディスク、テープ装置、増設用主記憶を増設した。この結果、統合情報システムは安定稼働するようになった。稼働中の統合情報システムを利用してシミュレーションを実行するための準備作業として、ワークフローと物流プロセスについて、部品構成表と資源所要量計画によって取り扱う方法を試みた。その結果、必要なデータ構造と基本手順が明らかになった。また、統合情報システムの中で絵として利用可能なビジネスプロセスの知識を、より利用しやすい形にするために、統合情報システムの利用を前提とした情報システム方法論の開発を開始し、初期の段階が終了した。方法論の成果については、11年度中にインターネットで無料公開する。 秋にウィーン経済大学アルフレッド・タオデス経営管理学部長と本研究の研究計画を検討した。また、3月には米国アリゾナ大学のジーグラー教授から本研究のシミュレーションについてサーベイを受ける予定である。 これらの成果について、本科学研究費補助金の海外旅費と国内旅費を使用して、コンピュータ支援システム技術の国際会議、シンガポールでのエスエイピー社の統合情報システムの国際会議、その他の国内の学会において発表した。離散事象システム国際会議で3月に発表することが決定している。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 佐藤 亮: "ビジネスプラントとERPへのシステム工学的アプローチ"計測自動制御学会システム情報部門シンポジウム講演論文集. 51-56 (1999)
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[Publications] Ryo Sato,Ryosuke Hotaka,Hiroshi Noguchi: "ERP and Business Process Engineering in Education"Proceedings pf SAPPHIRE'99 (フロッピーディスク). (1999)
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[Publications] 佐藤 亮: "業務取引システムによる多品種少量組立ゲームの原理・コンピュータシミュレーション"経営情報学会秋季全国大会予稿集. 163-166 (1999)
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[Publications] Ryo Sato: "Modeling and Simulation of business-logistics with business-equation"Proceedings of the International Conference of AI,Simulation,and Planning.. (印刷中). (2000)
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[Publications] Ryo Sato: "Plchle,F.,Moreno Diaz,Kopacek,P 編: Computer Aided Systems Theory-EUROCAST'99,Lectur Notes in Computer Science"Springer (印刷中). (2000)