1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11630127
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
塩次 喜代明 九州大学, 経済学部, 教授 (30154173)
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Keywords | ベンチャー企業 / 国際経営戦略 / カプセル効果 / ベンチャーの端緒形態 |
Research Abstract |
まず地域、特に九州地域においてベンチャー企業が、グローバル化する経済下で展開する国際経営戦略の類型化を試み、それに沿った事例研究を行なった。経営の中核部分を現地国から遮断するカプセルの存在を所干とした国際化から、次第にそのカプセル効果が弱まるにつれて、国際化では現地化を促進する為のアクションをベースにした協働関係の構築が重要になってきていることが明らかになった。 他方、我が国のベンチャーの歴史的発展を跡づけるべく、明治期の中小企業生成について調査した。わが国ベンチャーの端緒を諏訪の製糸業に求めることができること、産業の発展・推移につれて、ベンチャー企業の交替が繰り返されてきたことなどを実証的に把握することができた。 さらに、ベンチャーの現代的な課題として、国際ネットワーク産業について研究した。
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[Publications] 塩次 喜代明: "アジアの経済危機と地域企業の国際化-カプセル効果とアクション志向の協働経営"アジア経営研究. 第6号(印刷中). (2000)
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[Publications] 塩次 喜代明: "九州発国際ネットワーク産業-九州から描くミレニアムな産業像"九州地域産業活性化センター報. 第29巻. 13-22 (2000)
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[Publications] (財)九州経済調査協会と塩次喜代明他: "21世紀の九州・山口経済社会事典(塩次は総論「九州の企業集積と経営行動」を執筆)"(財)九州経済調査協会. 8 (2000)