2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11630137
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
黒須 誠治 早稲田大学, アジア太平洋研究センター, 教授 (20111221)
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Keywords | システム / 設計 / ワークデザイン / インプット / トリガー / 設計方法 |
Research Abstract |
本年度の研究目的は、昨年度に引き続いてトリガーをシステム設計過程でどのように位置づけるかということである。すなわち、トリガーはシステムのインプットとして位置づけるかどうかという問題である。 昨年度までは、トリガーをインプットとして考えてはこなかった。たとえば自動販売機というシステムでは、120円はインプットではなく、トリガーと考えた。(このシステムのインプットは缶ジュース)。 ここで、このシステムのアウトプットを「客の手にある缶ジュース」としよう。すると、インプットとして、「缶ジュース」と「客」の2つが入ってこなければならない。このとき「客」というインプットの変形が「120円」と考えることができなくはない。 このように考えると、「120円」はトリガーであり、かつインプットであると考えるのが自然である。このことを一般化して、つぎのように考えるのがいいように思われる。 一般に、システムにはいくつかのインプットが存在する。そのうちの一つのインプットをトリガーとして選定する。選定したトリガーは、設計のプロセスで明確化・詳細化していく。すなわちトリガーは設計対象になる。それに対して、他のインプットは設計対象にはせず、与件として扱う。
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