1999 Fiscal Year Annual Research Report
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11630138
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| Research Institution | Kanagawa Institute of Technology |
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Principal Investigator |
田中 宏和 神奈川工科大学, 工学部, 助教授 (70298280)
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| Keywords | 組織論 / 意思決定支援システム / 計算機組織論 / シミュレーション / モデル統合アプローチ |
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| Research Abstract |
本年度は、実証研究支援システムを実現するシステムジェネレータの開発と、本システムを適用するケース研究を行った。
システムジェネレータの開発については、ほとんどのユーザの使用環境がパソコンのOSがWindowsであることを想定し、表計算ソフトのExcelを利用することを基本とした。現在、ユーザが自在にExcelシートを組み合わせて結合する操作によって実証研究支援システムを容易に作成するソフトウェアの開発を進めている。現在開発しているシステムの特徴は、単純な表計算シートをひとつの入出力モデルとして作成し、これらのモデルをモデル統合アプローチによって、全体をひとつの入出モデルとして実現するものである。このシステムはユーザに対して、モデルの構築と統合の過程を支援するシステムとして構成されている。
本システムを適用するケース研究については、戦後復興したオートバイ業界の資料を整理した。そして、現在の主流となっているケース研究のもつ限界について検討を行った。具体的には、オートバイ業界を対象にした戦後の変遷プロセスを説明する理論モデルを組織論で提案されている複数の既存の理論モデルを組み合わせて作成し、そこから仮説を導出した。そして、ケース研究のもつ限界について考察を加え、さらに情報技術を活用したシミュレーションによって仮説を検証することの有意義性について論文として発表した。ただし、ここで用いた情報技術は、開発を進めている実証研究支援システムを用いたものではなく、ユーザの操作性については課題を残すものである。次年度は、開発したシステムを用いて適用を試みるとともに、オートバイ業界以外の複数の業界での本システムの適用をおこなっていきたい。
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