1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11640229
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
茂山 俊和 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (70211951)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山岡 均 九州大学, 大学教育研究センター, 助手 (70243855)
土居 守 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (00242090)
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Keywords | 早期型銀河 / 超新星 / 公共天文台 / 測光 / 天体検出 |
Research Abstract |
7つの公共天文台によって観測を行うと共に過去のデータの整理を行った。その結果、この研究の副産物として高速移動する恒星が検出され、天文学会秋季年会において記者会見を行い発表した(http://cygnus.rc.kyushu-u.ac.jp/〜yamaoka/参照)。 今年度は、購入したワークステーションを九州大学に設置した。これを用いて、山岡、土居が観測体制整備に務めている。具体的には、1.各天文台の銀河団観測に必要な情報をon demandで随時提供し、また観測状況を収拾交換するためのサーバを構築中である。これにより、円滑な研究実行への環境を整えることができると期待される。2.新天体自動検出用プログラムを、各天文台が取得した画像を用いてチューニングする。現在目視で行なっている新天体検出を自動化することにより、completenessの向上が期待される。3.また、光度測定・位置測定のルーチンを組み込むことにより、高精度の光度・位置情報を取得することを目指す。この研究の副産物として、高速移動する恒星の検出も可能である。そのためのプログラム開発を行なっていく。 早期型銀河を取り囲む高温ガスの理論的なモデルとして、巨大楕円銀河M87の観測を説明することを試み、論文としてThe Astrophysical Journalに発表した(茂山)。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 辻本 拓司: "CHEMICAL EVOLUTION OF THE GALACTIC HALO THROUGH SUPERNOVA-INDUCED STAR FORMATION AND ITS IMPLICATION FOR POPULATION III STARS"The Astrophysical Journal. 519. L63-L67 (1999)
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[Publications] 齋藤 亮: "A POSSIBLE MODEL OF PERSISTENT X-RAY-LUMINOUS GAS AROUND THE GIANT ELLIPTICAL GALAXY M87"The Astrophysical Journal. 519. 48-54 (1999)
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[Publications] 山岡 均: "銀河系の誕生直後に生まれた星か?高速移動天体を偶然に発見"スカイウォッチャー. 17. 32-32 (1999)
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[Publications] 仲田 史明: "Probing the evolution of early-type galaxies using multicolour number counts and red-shift distributions"Monthly Notices. 309・4. L25-L29 (1999)
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[Publications] 山岡 均: "Supernova 1999et in NGC 1643"International Astronomical Union Circular. 7344. (2000)
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[Publications] 辻本 拓司: "PROBING THE SITE FOR r-PROCESS NUCLEOSYNTHESIS WITH ABUNDANCES OF BARIUM AND MAGNESIUM IN EXTREMELY METAL-POOR STARS"The Astrophysical Journal. 531. L33-L36 (2000)