1999 Fiscal Year Annual Research Report
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11640261
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| Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
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Principal Investigator |
岡 真 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (60144606)
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| Keywords | バリオン / QCD / カイラル対称性 / バリオン共鳴 / 有限温度QCD / QCD和則 / 線型シグマ模型 |
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| Research Abstract |
カイラル対称性に基づくバリオンとその励起状態の分類とそれらの性質への反映を調べることがこの研究の中心テーマである。今年度はその中で、QCD和則を用いたメソン-バリオン結合定数の研究、ハイペロンの弱崩壊におけるカイラル対称性の役割、N^*(1535)に関するカイラルユニタリー模型を用いたパイ、エータ中間子との結合の計算、有限温度でのシグマ模型の非摂動繰り込み群を用いた有効ポテンシャルの評価などを中心に研究を進めてきた。主な成果は以下の通り。
(1)QCD和則をバリオンの2点関数に適用、メソンと真空による行列要素からメソン-バリオン結合定数を評価した。カイラル極限及び、O(m^2)項を用いた解析をSU(3)8重項のバリオンに対して行い、SU(3)極限でのF/D比を求め、さらにSU(3)の破れの様子を求めた。
(2)ハイペロンの弱崩壊をソフトパイオンの手法で解析し、ΔI=1/2則との関連、ハイペロンのハイパー核内での崩壊への適用などを議論した。
(3)カイラル摂動論にユニタリ化の手法を組みあわせたカイラルユニタリー模型をN*(1535)バリオンに適用し、N*とパイオン、エータなどとの結合定数の符号や、大きさを吟味した。
(4)有限温度でのカイラル対称性の回復の研究として、線型シグマ模型を用い、その有効ポテンシャルを非摂動論的手法を用いて計算した。非摂動繰り込み群による計算では、有効ポテンシャルを局所ポテンシャル近似の範囲で厳密に求め、2次の相転移を確認し、臨界指数を求めた。
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[Publications] H.Kim: "Meson-baryon couplings and the F/D ratio from QCD sum rules"Nuclear Physics. A662. 371 (2000)
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[Publications] M.Oka: "Weak decay of ∧ in nuclei : Direct quark vs.Meson exchange"APCTP Workshop on Strangeness Nuclear Physics. (未定). (2000)
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[Publications] K.Sasaki: "Weak decay of ∧ in nuclei : Quarks vs.Mesons"Nuclear Physics. A. (2000)
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[Publications] M.Oka: "π^+ emission from hypernuclei and the Weak ΔI=3/2 transitions"Nuclear Physics. A647. 97-104 (1999)
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[Publications] H.Kim: "QCD sum rule calculation of the πNN coupling-revisited"Physics Letters. B453. 199-205 (1999)
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[Publications] K.Naito: "Finite Quarkmass effects in the improved ladder Bethe-Salpeter Amplitudes"Physical Review. C59. 1722-1734 (1999)
