1999 Fiscal Year Annual Research Report
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11640342
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| Research Institution | University of Toyama |
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Principal Investigator |
石川 義和 富山大学, 理学部, 教授 (20143836)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑井 智彦 富山大学, 理学部, 助手 (10251878)
水島 俊雄 富山大学, 理学部, 助手 (50135000)
桜井 醇児 富山大学, 理学部, 教授 (30033814)
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| Keywords | セリウム化合物 / 4f電子 / 局在・非局在 / 近藤効果 / 重い電子 / 帯磁率 / 価数揺動 / 単結晶 |
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| Research Abstract |
(1) 本年度の主たる研究目標である単結晶引上炉の改良は、改良炉とベローによる軸の作製が遅れたため、それらの設置が1月末になった。現在、テスト中である。
(2) 従来の炉により、CePdAl、CePd0.9Ni0.1Al、CePd0.8Ni0.2Al、CePd0.6Ni0.4Al、CeNiAlの純良単結晶試料を育成した。これらの磁化と電気抵抗の異方性を明らかにし、また、磁気モーメントの消失していく過程を、帯磁率と比熱により明確にした。その一部を国際会議(SCES99)で発表した。
(3) CePdAlに対して、我々は0.5Kまでの低温、1.3GPaまでの圧力効果の実験を行った。高圧はPdをNiで置換することと等価な効果として現れた。その一部を国際会議(SCES99)で発表した。
(4) CePdAlは六方晶の結晶構造をしておりCeイオンはカゴメ格子を組んでいる。CePdAlとPrPdAlを比較することによりカゴメ格子によるフラストレーション効果と近藤効果を明確にした。
(5) 1K以下の温度でのNMRの実験から、CePdAlのCeイオンの一部が局在的な磁気モーメントを失い重い電子を形成している徴候を見い出した。
(6) CePdAlと同じ非整合のサインmodulated構造をしているCeNi2Al5の0.6Kまでの低温領域で、高圧実験を行った。この物質の磁気転移温度は圧力を加えることにより上昇することがわかった。この傾向はCePdAlの場合と反している。
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[Publications] K.Kamioka et al.: "NMR studies of CePdAl below 1K"Physica B. 259-261. 121-122 (1999)
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[Publications] H.Kitazawa et al.: "Magnetic properties of geometrically frustrated system RPdAl (R=Ce and Pr)"Jpn. J. Appl. Phys. Series 11. 227-229 (1999)
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[Publications] Y.Ishikawa et al.: "de Haas-van Alphen effect and Fermi surfaces of magnetic dense-Kondo compound CeNi2Al5"J. Phys. Soc. Jpn. 68. 2802-2809 (1999)
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[Publications] F.Givord et al.: "A complex modulated magnetic structure in CeNi2Al5 persisting at very low temperatures"J. Phys.: Comdens. Matter. 11. 7327-7338 (1999)
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[Publications] Y.Isikawa et al.: "Disappearance of magnetic moments in CePd1-xNixAl"Physica B. (in press).
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[Publications] S.Hane: "Magnetic behavior of CePdAl under high pressures and high magnetic fields"Physica B. (in press).
