2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11640388
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
田久保 嘉隆 東京農工大学, 工学部, 教授 (10015109)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 学 東京経済大学, 経営学部, 教授 (60166824)
室尾 和之 東京農工大学, 工学部, 講師 (60219954)
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Keywords | 偏光分光法 / 光共振器 / 高感度化 / 真空磁気光学効果 |
Research Abstract |
1.光路長拡張用多重干渉光共振器の偏光特性 ファブリーペロー型光共振器(フィネス,2x10^4)の光学異方性の低減を図るために、共振器鏡の回転機構などを付加し、またレーザーとのモード整合に改良を加えた。この装置の光学異方性を偏光依存光子寿命測定から評価した。その結果、共振器鏡の反射膜に起因した複屈折性は10^<-6>程度であり、2枚の鏡の回転角を最適化することによって、異方性がさらに1桁以上減ることがわかった。併行して、鏡基板による異方性を評価するために、低フィネス域で複屈折性を測定した。その値は鏡の回転角、基板内の位置に依存することが明らかになった。 2.光共振器による信号増強と光源周波数の固定 半導体レーザーに外部共振器(フィネス約100)をつけて光帰還を行い、レーザー周波数の狭窄化・固定を行った。同時に共振器内にファラデー媒質(空気に縦磁場印加)を挿入して、ファラデー効果を測定した。実測のファラデー回転角と単光路でのそれとを比較して、信号増強率として40を得た。この値は通常の共振器増強法に比較して1/2程度である。斜入射共振器での実効的フィネスの低下などが原因としてあげられる。 3.偏光分光計測の雑音低減 単光路での磁気偏光分光計測において雑音の低減を図った。系の消光比を10^<-10>にしたとき、雑音は10^4秒の時間にわたってショット雑音限界程度となった。ここで得られた雑音の大きさは真空磁気光学効果測定で必要とされるレベルであり、今後、多重光路の計測系でこの値を目標に雑音低減を図ることになる。
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Research Products
(1 results)