1999 Fiscal Year Annual Research Report
極運動の新しい謎・重力応答の位相遅れの原因は何か?
Project/Area Number |
11640420
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
佐藤 忠弘 国立天文台, 地球回転研究系, 助教授 (10000176)
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Keywords | 極運動 / 重力応答 / 超伝導重量計 / 年周動力変化 / 海面変動 / ステリック効果 / チャンドラー成分 |
Research Abstract |
本研究は、極運動による重力変化を通して地球の長周期の応答特性について調べることを目的としている.今年度は、(1)以前使ったデータより長いデータでの解析、また他の観測点(具体的には江刺とキャンベラのデータ)との比較、(2)解析方法の改良(年周とChandler成分との干渉を下げる、データに含まれるステップの再評価を考慮した解析モデル)、(3)海面変動による長周期重力変化(特に年周重力変化)の見積、(4)海面変動における温度ステリックの影響の評価法の研究と見積、を行った。 その結果、年周重力変化については振幅については0.1μGal、位相については10°程度の差で現在使用可能なデータを使った物理モデルで観測値が再現できることが示された。 上記研究成果は、Physics of the Earth and Planetary Interiors に投稿中で(投稿番号:DGR435/TF)、現在査読の段階にある.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 佐藤忠弘、福田洋一、青山雄一: "海洋変動による重力変化"人工衛星アルティメータ・データを用いた海洋および固体地球の研究. シンポジウム論文集. 135-148 (1999)
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[Publications] 佐藤忠弘、竹本修三、今西祐一: "GGPとGGPーJapanネットワーク"月刊地球 総特集 超伝導等重力計ネットワーク. Vol. 242 No.8. 474-477 (1999)
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[Publications] 松本晃治、高根沢隆、佐藤忠弘、大江昌嗣: "海洋潮汐モデリングと重力の海洋潮汐効果"月刊地球 総特集 超伝導等重力計ネットワーク. Vol. 242 No.8. 494-500 (1999)
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[Publications] 佐藤忠弘: "地球潮汐と章動"月刊地球 総特集 超伝導等重力計ネットワーク. Vol. 242 No.8. 516-519 (1999)
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[Publications] 青山雄一、佐藤忠弘、大江昌嗣: "極運動と重力変化"月刊地球 総特集 超伝導等重力計ネットワーク. Vol. 242 No.8. 520-524 (1999)
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[Publications] Y Fukuda, T Sato, Y. Tamura, T. Aoyama: "The effects of sea-surface height variations on the long-period gravity changes"Bullettino Di Geofisica Teoria ed Applicate. 40(印刷中). (1999)