2000 Fiscal Year Annual Research Report
中間圏界面領域の風測定用ランダム変調バイスタティック流星レーダーの開発
Project/Area Number |
11640442
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
阿保 真 東京都立大学, 工学研究科, 助教授 (20167951)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 卓司 京都大学, 宙空電波科学研究センター, 助教授 (40217857)
長澤 親生 東京都立大学, 工学研究科, 教授 (80145664)
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Keywords | 中間圏界面 / 風 / 流星レーダー / 擬似ランダム変調 / バイスタティックレーダー / 干渉計 / GPS衛星 / スペクトル拡散 |
Research Abstract |
本研究は、中間圏界面領域(高度80〜100km)の風測定をめざし、擬似ランダム符号によりスペクトル拡散された電波を用い、送・受信点の離れたバイスタティック配置による流星レーダーを開発することを目的とする。バイスタティック流星レーダーで風を測定するためには、電波の伝搬時間、ドップラーシフト、反射点の方向ベクトルの3つのパラメーターを測定する必要があり、これらの測定法が本研究の技術開発要素となる。今年度得られた成果は以下の通りである。伝搬時間は、擬似ランダム符号で位相変調(PSK)された搬送波を送信し、受信信号と送信符号の遅延時間をずらしながら相関をとり、相関関数が最大となる遅延時間より求める。このための相関処理装置とソフトウェアの開発を行い、所定の遅延時間が得られた。ドップラーシフト及び遅延時間の正確な測定のために、送・受信点間の正確な時刻及び周波数同期が可能な、GPS衛星受信装置を用いた時刻及びPLL周波数標準装置の開発を行った。流星エコーの到来方向は、受信側に干渉計を構成し、アンテナ間の位相差から測定する。この干渉計の配置法について、アンテナ間の相互インピーダンスを考慮した、従来より狭い敷地で設置可能な構成をシミュレーションにより得た。この配置で、方位測定精度2度以下が得られる。更に3つのアンテナにより構成された干渉計により、流星及び飛行機の反射波の方位測定実験を行った。
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