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1999 Fiscal Year Annual Research Report

地球表層の砕屑粒子循環と堆積システム変遷の関連-日本列島成立から現在までと大陸時代の比較-

Research Project

Project/Area Number 11640449
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

保柳 康一  信州大学, 理学部, 助教授 (30202302)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 伊藤 康人  大阪府立大学, 総合科学部, 講師 (20285315)
吉田 孝紀  信州大学, 理学部, 助手 (00303446)
公文 富士夫  信州大学, 理学部, 教授 (60161717)
Keywords砂岩組成 / 砕屑粒子 / 砕屑性ガーネット / 石狩層群 / 始新世 / 全岩化学組成 / 河川堆積物
Research Abstract

今年度は,まず北部フォッサマグマ地域の中新世における,後背地からの砕屑物の供給・分散システムを砂岩組成と砂岩中に含まれる砕屑性ガーネットの化学組成から検討した.その結果,約6Maまでの中新世においては,南方の山地からの供給が西方の北アルプスからの供給より勝っていたことが示された.より遠方の南方からの供給は,相対的に石英の量が多いことで示された.また,ガーネットの化学組成は,南方にしか分布しない領家変成帯からの供給を明確に示した.このことから,北アルプス地域の隆起が活発化するのは,鮮新世以降であると考えられる.なお,この結果は,論文としてまとめ投稿した.
一方,大陸河川堆積物の例として取り上げた古第三系石狩層群の砂岩は,特にその下部において石英質であり岩片に乏しい.この特徴は,火山岩片に富む下位の白亜系砂岩とも上位の新第三系砂岩ともまったく異なる.砂岩のモード組成,化学組成が端的にそのことを示しており,始新世においては他の時代と異なり火山活動などが不活発で,穏やかな環境がこの地域を支配していたことが示された.さらに,このことが地球環境変遷の中でどのような意味を持っているのかを今後追及する.
さらに,堆積物の空間的な広がりを検討することを目的として,地震波により得られた地層断面の解析を研究の2年目で加えるためにシステムを構築した.このシステムによりデルタ堆積物の3次元的広がりと堆積物供給方向の関連を今後検討する予定である.

  • Research Products

    (5 results)

All Other

All Publications (5 results)

  • [Publications] 故石井次郎,保柳康一ほか: "北部日本海盆深海底より採取された柱状試料"地球化学. 53・2. 135-146 (1999)

  • [Publications] 保柳康一: "砕屑性堆積物からなる陸棚-浅海でのDDP掘削-第174A次航海ニュージャージー沖海水準変動の例-"月刊地球. 21・11. 741-746 (1999)

  • [Publications] 保柳康一ほか: "島弧周辺の堆積シーケンスと地球環境変動-日本列島周辺浅海域での掘策は何を明らかにするか-"月刊地球. 21・11. 755-760 (1999)

  • [Publications] 宇野智博、保柳康一: "北部フォッサマグナ長野県地域における中新統砂岩の後背地と分散システム地質学論集"地質学論集. No.57. 印刷中 (2000)

  • [Publications] Itoh, Y. et al.: "Paleogene and Plio-Pleistocene basin formation around northwestern Kyushu, Japan"The Island Arc. 8・1. 56-65 (1999)

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Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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