1999 Fiscal Year Annual Research Report
微小空間に閉じ込めた微粒子の成長観測と赤外吸収測定
Project/Area Number |
11640470
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
渡部 直樹 北海道大学, 低温科学研究所, 助手 (50271531)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
香内 晃 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (60161866)
荒川 政彦 北海道大学, 低温科学研究所, 助手 (10222738)
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Keywords | 星間塵 / 微粒子成長 |
Research Abstract |
本研究の主たる目的は,イオントラップ法を用いて,氷,有機物微粒子を微小空間に長時間閉じこめ,微粒子の成長をその場観測することである.本年度はその第一段階として次のことを行った. 1.イオントラップ装置を作製し,その特性を調べた.超高真空中で分子イオンの閉じこめに成功し,閉じこめ時間は数時間に及んだ.さらにイオントラップに加える高周波電場の強度,周波数を変えることにより,閉じこめイオンのサイズを特定することが出来た.ミクロンサイズ微粒子を効率よく閉じこめることが出来るように,トラップ電極の形状をいくつか試作した. 2.氷微粒子作製装置の試作.10Kに冷やした金属基板にN_2,COなどの揮発性ガス固体を作製し,その上にアモルファス氷薄膜を作り,昇温してガス固体を爆発させ,アモルファス氷微粒子を作製した.しかしながら,この方法では微粒子サイズが大きく,本研究に採用するにはさらなる開発が必要であることが分かった.上記作製法の他に,エレクトロンスプレー法による微粒子作製を試みている.
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