2000 Fiscal Year Annual Research Report
有機EL素子のためのアモルファス性有機電子輸送材料の開発
Project/Area Number |
11640594
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Research Institution | Okazaki National Research Institutes |
Principal Investigator |
鈴木 敏泰 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助教授 (60260030)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阪元 洋一 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助手 (80321602)
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Keywords | 有機EL素子 / アモルファス / 電子輸送材料 |
Research Abstract |
有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子は次世代のフラットディスプレーとして注目されているが、これを構成する電子輸送材料は選択の余地がないほどに少ない。このため我々は全フッ素置換されたフェニレンデンドリマーを設計し、昨年度、C_<60>F_<42>およびC_<132>F_<90>を有機銅を使ったクロスカップリングにより合成した。今年度は、直線状のオリゴマーであるperfluoro-p-quinquephenylからoctiphenyl(PF-5P,6P,7P,8P)の合成と評価を行った。これらの化合物は無色の固体で、有機溶媒に不溶である。DSCの測定ではガラス転移は観測されなかった。ITO基板上にTPTEをホール輸送層、Alq3を発光層、フッ化フェニレンを電子輸送層、LiFを電子注入層、アルミニウムを陰極として真空蒸着し、有機EL素子を作成した。これらの直線状のオリゴマーは、デンドリマーに比べはるかに優れた性能を示した。PF-6Pの誘導体では、最高輝度が10Vで19970cd/m^2に達した。PF-7PおよびPF-8Pの輝度-電圧、電流-電圧曲線はPF-6Pのそれとほとんど同じであった。これは電子注入よりも電子移動が律速になっているためであると考えている。PF-6Pから-8Pの性能は現在最もよく使用されているAlq3にほぼ匹敵し、今後これらの実用化の可能性を探りたい。
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Research Products
(1 results)