1999 Fiscal Year Annual Research Report
Role of Small GTP-Binding Protein in Oxidative Stress-Induced Cell Death in Plants
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11640659
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Research Institution | Akita Prefectural University |
Principal Investigator |
ユーセフィアン ショハブ 秋田県立大学, 生物資源科学部, 助教授 (00210576)
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Keywords | 小麦 / 小分子G-蛋白 / wgp / 酸素ストレス / 細胞死 / 傷 / 病原体感染 / トランスジェニック植物 |
Research Abstract |
酸化ストレスによって誘発される植物細胞死における小分子GTP結合蛋白質の役割Rab GTP分解酵素遺伝子である小麦のwgp7は傷や病原菌感染の情報伝達に関与すると言われている。本年度の研究目的は、 1)wgp7遺伝子細胞内発現の速やかな誘発の検証、 2)wgp7転写や蛋白の細胞内局在を調べる方法を確立すること、 3)wgp7を発現するトランスジェニックタバコでの傷や病原菌感染の情報伝達を調べること、である。それぞれの結果については、 1)現在酸化ストレスを与えた小麦の組織を用いてnuclear run-offの実験が進行中である。 2)wgp7のリボプローブを用いたin situ hybridization,wgp7蛋白のカルボキシ末端特異的な抗体を用いて細胞内局在化の実験を部分的に行なった。 wgp7はさく状組織で発現し、維管束や厚壁組織では発現されなかった。 傷と菌感染による細胞死との関係を調査中である。 3)傷、病原菌感染、植物ホルモン処理をしたトランスジェニックタバコの情報伝達を検討している。野性タバコと異なり、傷によって病原菌感染特異的な遺伝子が誘発され、一方病原菌感染では病原菌及び傷特異的な転写物が誘発された。 さらに傷とジャスモン酸投与を同時に行なうことによって、傷特異的遺伝子発現が抑えられた。このようなクロスシグナリングのメカニズムを検討中である。
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