1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11650041
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
矢口 博久 千葉大学, 工学部, 教授 (30134844)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩入 諭 千葉大学, 工学部, 助教授 (70226091)
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Keywords | カテゴリカル色 / 色の見え / CIECAM97s |
Research Abstract |
近年,コンピュータネットワークさらにはインターネットの普及により,テレビやコンピュータモニターに表示された画像,あるいは写真・印刷など異なる画像メディアの間で共通の色情報を表示することが盛んに行われるようになった.このような状況では当然,同じ色情報あるいは画像情報を異なる画像表示機器で,しかも異なる環境の下で観察することになる.この場合,正確に色が認識できるように,さらに物が認識できるように画像を再現することが重要な課題になる.本研究では,色の認識を表す一つの指標としての「色名」を手がかりとして色の認識が可能な物理的環境条件を定量的に明らかにした.我々が色名に着目した理由は,日常生活における色の情報伝達には色名が最も利用されているからである..本研究の具体的な目的は色の見え空間における「色名」の領域を明確に定めることにある. 本年度は種々照明下の色票によるカテゴリカルカラーネーミングの実験とその結果の解析を行った.分光放射分布,色温度の異る種々の照明下に置かれた色票の色の見えを「色名」で答えることにより,異る環境下での色の認識を調査した.光源には白熱灯,色温度5000K,6500Kの蛍光灯,高圧ナトリウムランプ,高圧水銀ランプ,低圧水銀ランプ等を用い,色票はJIS管理色票の中からの292枚を用いた.カラーネーミングにはBerlin and Kayの提唱する11基本色を用い,これらの基本色の領域の照明による変化をデータベース化した.さらに,11基本色名の領域を1997年に国際照明委員会(CIE)より提案された色の見えモデル(CIECAM97s)の色空間に表現した.
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[Publications] H. Yaguchi, N. Utsumi, Y. Takahashi, D. Shimizu and S. Shioiri: "Categorical color rendering of various light sources."CIE Proceedings 24th Session Warsaw. Vol.1. 62-64 (1999)
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[Publications] 矢口 博久: "色覚と最先端の表色系"日本色彩学会誌. 24・4. 240-241 (1999)
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[Publications] 矢口 博久,高橋良香,塩入 諭: "CIECAM97s空間におけるカテゴリカル基本色"日本色彩学会誌. 24・4. 254-255 (1999)
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[Publications] H. Yaguchi, Y. Takahashi, S. Shioiri: "Basic Categorical Colors in a Color Appearance Space."Proceedings of AIC Midtrem Meeting. 49-52 (1999)