工作機械の二次元変形の高精度実時間測定技術に関する研究

2001 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 11650120
• Research Institution: Kanazawa University
• Principal Investigator: 安達 正明 金沢大学, 工学部, 教授 (50212519)
• Keywords: 変形 / スペックル干渉 / 2波長 / 位相測定 / レーザ応用計測 / 高精度測定

Research Abstract

工作機械の性能向上には,加工中における機械の熱や応力による変形を実時間で高精度に評価し,変形分布の解析を介してそのデータを機械設計に生かすことが望まれる.そこで,これまでに開発されて技術が確立している「レーザー干渉とカメラを用いて大型機械の2次元変形分布を干渉縞として測定する方法」を本研究では改良し,変形量の2次元分布を干渉縞でなくサブミクロンの精度で定量的に測定する技術を開発すると共に,二波長のレーザー光を干渉測定光学計に適用し,さらに新しく開発したところの「1干渉画像から変形を高精度評価する方法」を組み合わせて,動的でかつ大きな変形(数μm/画面取込時間)にも対応できる二次元変形の定量的変形評価方法を研究開発して,加工中における工作機械の変形を実時間で定量的に評価するための基礎技術を確立している.

Research Products

• [Publications] 安達正明, 稲部勝幸: "連続取り込みスペックル干渉画像における初期位相測定法"精密工学会誌. 60・9. 1419-1420 (2000)
• [Publications] M.Adachi, J.N.Petzing, D.Kerr: "Deformation-phase measurement of diffuse objects that have started nonrepeatable dynamic deformation"Applied Optics. 40・34. 6187-6192 (2001)