2000 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル生産環境下におけるバーチャル・エンタプライズ形成に関する研究
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11650130
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
藤井 進 神戸大学, 工学部, 教授 (00031112)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊本 悦子 神戸大学, 工学部, 助手 (00221383)
森田 浩 神戸大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (60210176)
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Keywords | バーチャル・エンタプライズ / サプライチェーン / オークション / 契約ネット / 意思決定 / 合意形成 |
Research Abstract |
本年度は,グローバル生産環境下におけるバーチャル・エンタプライズ(VE)の形成についてサプライチェーン(SC)の観点から検討した昨年度の研究成果に基づき,以下のような成果を得た. 1.バーチャルエンタプライズの合意形成プロセスモデルの構築 企業間の合意形成過程を製品の販売側から上流に向かって順にメンバーを確定していく形でモデルの構築を行った.各企業をエージェントとしてとらえ,企業間の交渉プロトコルとして,契約ネットプロトコルを用い,市場の特性を入札のタイミングで表現したオークション型のモデルである.このモデルを用いて,合意形成過程について以下のような分析を行った. 2.各企業の交渉戦略の違いによる合意形成過程の分析 交渉時の効用特性に基づく企業のタイプとして,利益の増大を優先する利益追求型,在庫の削減を優先する在庫削減型の2つを考える.これらの特性を持つ企業でモデルを構成し,シミュレーション実験により,企業の戦略とVEの特性との関係について,以下のような解析,考察を行った. ・VEを構成する企業のタイプが利益追求型の場合,および在庫削減型の場合における企業の利益,在庫資産に対する利益率(ROA),在庫量などへの影響 ・契約の確定を上流から行う場合,下流から行う場合,さらに,独立に契約を確定する際における特性の差異 これらの分析により,契約ネットプロトコルを用いたバーチャルエンタプライズの合意形成過程のメカニズムを明らかにすることができた.
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[Publications] 藤井進: "バーチャル・エンタープライズ環境下における企業間の合意形成に関する研究"第42回自動制御連合講演会予稿集. 271-272 (1999)
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[Publications] 藤井進: "バーチャルエンタープライズの合意形成における交渉過程"平成12年電気学会全国大会講演論文集. 1227-1228 (1999)
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[Publications] 藤井進: "サプライウェブ環境下のバーチャルエンタープライズ構成に関する一考察"2000年度日本オペレーションズ・リサーチ学会秋季研究発表会アブストラクト集. 276-277 (2000)
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[Publications] 貝原俊也: "複雑系経済学に基づくサプライネットの創発"平成12年度電気学会電子・情報・システム部門大会論文集. 217-218 (2000)
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[Publications] 貝原俊也: "バーチャル・エンタープライズ環境下における企業間の合意形成過程に関する研究-基本特性解析"システム制御情報学会論文誌. 44・10. 478-486 (2000)