• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1999 Fiscal Year Annual Research Report

ハイブリッド型高品質歯車加工装置の開発的研究

Research Project

Project/Area Number 11650154
Research InstitutionSaga University

Principal Investigator

穂屋下 茂  佐賀大学, 理工学部, 助教授 (70109221)

Keywords歯車 / 面圧強度 / トライボロジー / ショットピーニング処理 / バレル研磨処理 / 表面粗さ
Research Abstract

本研究で提案する高品質歯車は,歯面研削を最終仕上げとせず,さらにショットピーニング処理とバレル研磨処理を連続して行う(S&B処理)。すなわち,歯面近傍にショットピーニング処理で圧縮残留応力を生成させ,バレル研磨処理で表面粗さを小さくする。歯元曲げ強度が高く,面圧強度の高い歯車が得られ,摩擦係数も小さくて,耐摩耗性に優れているので,省エネルギーや潤滑油の汚染防止に役立ち,環境にやさしい歯車として地球グリーン化に貢献する歯車である。
本研究では,研削の他,シェービング及び内歯車砥石を用いたホーニング加工した円筒歯車にもS&B処理を施した。さらに,それらの歯車を用いて,歯車の負荷能力試験を行い,歯形や粗さの変化および油膜形成状態を調べながら,S&B処理歯車の負荷能力が非常に優れていることを実証した。また,S&B処理はインボリュート歯車に限らず,任意歯形を持つ各種の歯車にも適用できるので,ハイポイドギヤにも適用した。ハイポイドギヤは最終仕上げとしてラッピングが施されるが,粗さが5〜10μmRyと大きいので,ノイズや潤滑油の温度上昇が問題となっている。その結果,表面粗さは2μmRy以下に減少した。本研究結果の一部は,近日中に学会等で発表する準備をしている。
本研究は,歯車の最終仕上げを行うためのS&B処理装置を開発している。この処理装置は,歯車製造ラインにあって,歯車の運搬を最小限に抑えることを目的としている。本研究は平成11年度〜12年度の研究期間である。S&B処理装置の設計はほぼ終り,現在製作段階にある。平成12年度の前半に完成予定である。

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi