2000 Fiscal Year Annual Research Report
設計意図実現のための位相・幾何拘束処理に基づくフィーチャモデリング
Project/Area Number |
11650159
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Research Institution | Toyota Technological Institute |
Principal Investigator |
東 正毅 豊田工業大学, 工学部, 教授 (70189752)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒田 満 豊田工業大学, 工学部, 助教授 (00021600)
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Keywords | フィーチャモデリング / 設計意図 / パラメトリンク設計 / 位相拘束 / 幾何拘束 / CAD / CAM |
Research Abstract |
現在,パラメトリック設計機能を持ったCADシステムが実用化されているが,設計意図は手順と寸法としてしか表現されておらず,従来図面情報として表現されていた各種拘束や製造情報が製品モデルとして直接表現されていないため,効率的な製品開発が行われていない.そこで,設計者の意図を位相および幾何拘束や属性情報として記号的に表現し,設計者の直接指定による効率的なパラメトリック設計機能,設計フィーチャと解析/生産フィーチャを同時に表現する多視点モデルの表現法と,これに基づく加工,組立の工程設計機能の開発を行う. 以上の研究目的に対し,本年度は下記の研究を行った. 1.設計者の寸法変更に基づいて,手順に依存せず製品形状を変更する機能とそれに伴う拘束変更を行う機能を開発した.位相変更を伴う形状変更がされる場合を,稜線の凹凸特性の変更と寸法変更による掃引立体との干渉より検出し,設計者がこれを望む場合には,新たな位相を生成した.さらに,位相変更により発生するフィーチャタイプの変更や幾何拘束の矛盾を検出し,位相拘束の変更や寸法の付け替えを行うことによりこの整合化も行った. 2.稜線に付加された面取りアールを,稜線の本数,凹凸特性に関わりなく,効率的かつ完全に生成するため,隣接する稜線の凹凸特性,面の頂角の凹凸特性より,フィレット形状の定義を明確化し,これらを効率的に生成するためフィレット形状を面取り形状に置き換えて,記号的に位相を決定する方法を提案した.さらに,寸法のパラメタ値が変更される場合に,フィレット形状が意図通りに変更されるように,変更される面名より検出し整合性のとれた形状を生成する方法を開発した. 3.生産フィーチャなどの多視点のフィーチャに対する寸法を変更したい場合に,公差情報,表面粗さ,基準面情報など製品モデルに表現された情報に基づいて,設計意図を満足するように形状変更する方法を検討した.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 東正毅: "位相,幾何拘束によるパラメトリック設計"精密工学会誌. 67巻・2号. 229-234 (2001)
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[Publications] 東正毅: "位相拘束に基づく頑強な立体干渉計算"精密工学会誌. 67巻・3号. 504-509 (2001)
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[Publications] Masatake Higashi: "Parametric Design Method Based on Topological and Geometrical Constraints"Proc.Seventh IFIP WG5.2Workshop on Geometric Modelling : Fundamentals and Applications. 221-232 (2000)