1999 Fiscal Year Annual Research Report
非線形ダイナミクスとカオス理論を適用した渦励起自励振動に関する研究
Project/Area Number |
11650247
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
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Keywords | インライン渦放出 / ロックイン / 非線形ダイナミクス / 分岐解析 / アベレージング解析 / ファレイ組成 / サドルノード分岐 / ホップ分岐 |
Research Abstract |
インライン渦放出に関連するロックインのメカニズムを調べるため,渦の2列流れモデルの動的振る舞いを解析した.流れ方向および流れ垂直方向両方の摂動を考慮した.連成非線形振動のロックインの振る舞いを支配する非線形ダイナミクスからの結果を用いて解析を行った.二つの主な不安定軌跡モードが得られた.はじめのモードは,軌跡の対称性が持続する.このモードは対称軌跡で合流する渦に関連するものと思われる.二つ目のモードは,軌跡の対称性を破壊し,交互渦列へといたる.これら二つのモードからはじめることで,実験的に観測される複数の派生的なロックインが,非線形モデルの相互作用によって生成されることが示される.ロックインは,二つのモードのファレイ組成によって決定される.現在の解析によって,インライン渦放出の基本的なメカニズムが明らかになった.研究の第二部では,複数の周波数が生成されるメカニズについて調べている.この目的のため,Hartlen-Currie(HC)渦放出モデルの分岐解析を行っている.連続性解析によって,実験的試験によって報告されているヒステリシス応答の存在性が明らかになる.モードロック状態は,非線形振動子が周期的な力をうけるときに発生する.つぎに,3次摂動および周期的な力をうけるHCモデルのアベレージング解析が行われる.この解析によって,1/3,1/1,2/1,3/1の周波数比におけるモードロック状態の存在が明らかになる.モードロック状態(もしくは共振)はホップ分岐またはサドルノード分岐によって生まれる.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Mureithi,N.: "Bifurcation and Lock-in Behaviour of a Vortex Shedding Model"Proc.Symp.FIV ASME/PVP Conf.. Vol.389. 137-144 (1999)
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[Publications] Mureithi,N.: "Bifurcation Analysis of Some Basic Vortex Shedding Models"Proc.Asia Pacific Vibration Conf.. Vol.1. 559-564 (1999)
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[Publications] Mureithi,N.: "An of Some Basic Vortex Shedding Models using Bifurcation Theory"Proc.7^<th>International Conf.On Flow Induced Vibr.,FIV2000. (印刷中). (2000)