1999 Fiscal Year Annual Research Report
マニピュレータを省エネルギー運転するための最適軌道と動作時間の研究
Project/Area Number |
11650267
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
泉 照之 島根大学, 総合理工学部, 教授 (10212953)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
周 海 島根大学, 総合理工学部, 助教授 (10250680)
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Keywords | マニピュレータ / 省エネルギー / 最適軌道 / 最適動作時間 / 重力 / PTP制御 / DSP / コントローラ |
Research Abstract |
ロボット・マニピュレータも多くの電力を使用しているので,地球温暖化防止のためにマニピュレータの省エネルギー化は急務な課題である。PTP制御におけるマニピュレータの消費エネルギーは,軌道に強く依存して変わるから,消費エネルギーを最小にする空間経路や動作時間を求めることを研究した。 マニピュレータの関節の可動範囲に制限を付けないで,最適軌道を大域的に探索した結果,リンクを重力方向へ始動し,かつ反重力方向へ制動停止する空間経路を選べば,大幅に消費エネルギーを節約できることが明らかになった。この空間経路を2点境界値問題の初期値として最適軌道を求め,いろいろな場所への物体搬送のシミュレーションをした結果,従来軌道に比べて消費エネルギーが 1/30〜1/14 に低減できた。 また,2点境界値問題は多くの計算時間を必要とする欠点があるので,PTP制御における準最適動作時間を簡便に求める方法を考案した。これによって,リンク数の多いマニピュレータでも簡単に準最適軌道が求められるようになった。この場合,最適軌道に比べて消費エネルギーは少し増加するが,従来軌道に比べれば非常に省エネルギー効果があった。 提案した最適軌道を実現するために,2自由度のダイレクト・ドライブ・マニピュレータの第1と第2リンクがそれぞれ360度以上自由に回転できるように改造した。 今後,DSP(Digital Signal Processor)システムを用いたコントローラでシミュレーションで得られた結果を実験機で確認する。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Teruyuki Izumi: "Sub-optimal Operating Time for Saving Energy of an Articulated Manipulator"Journal of Rubotics and Mechatronics. 11巻4号. 289-297 (1999)
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[Publications] Teruyuki Izumi: "Energy Saving Manupulator for by Regenerating Conservative Energy"Proc. 6-th Int. Workshop on Advanced Motion Control. (予定). (2000)
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[Publications] 泉照之: "3リンク・マニピュレーターを省エネルギー運転するための軌道計画"電気学会論文誌C. 120巻5号(予定). (2000)