1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11650271
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Research Institution | Tamagawa University |
Principal Investigator |
竹内 正男 玉川大学, 工学部, 教授 (80108472)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 和彦 玉川大学, 工学部, 助教授 (60074431)
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Keywords | レーザ / 超音波 / マニピュレーション / 微小物体 / 微小計測 |
Research Abstract |
最近、バイオテクノロジーの分野では、細胞のような壊れやすく微小なバイオマテリアルの非接触・遠隔操作による移送・捕捉・融合・分類などのマニピュレーション技術の開発が望まれている。本研究は、レーザ光と超音波の放射力を相補的に用いることによって、ミクロンサイズの微小粒子に対する高度なマニピュレーションが可能な全く新しいマニピュレータ(LUMM: Laser Ulitrasonic Micromanipulator)の実現の可能性を追求することを目的として行っているもので、本年度は以下のような成果が得られた。 1.レーザ・超音波マイクロマニピュレータ(LUMM)の試作: 試作した装置は、現有の倒立型顕微鏡に,半導体レーザ・電源・光学系・液浸対物レンズ・漏洩波トランスジューサ・コントローラを組み込んだもので,特に試料の交換や操作性に優れる。 2.不要粒子のリムービングの実験: 試作したLUMMを用いて多数の微粒子の中から不要な微粒子を迅速に除去して特定の微粒子のみを捕捉する実験に成功した。 3.微小放射力のミクロ計測: LUMMを用いたレーザによる水平トラッピング力と音響放射力の釣り合い条件の実験から,これまで測定の困難な微小音響放射力を計測した。 これらの成果の一部は,電気学会EM委員会,超音波エレクトロニクスの基礎と応用に関するシンポジウムにおいて発表した.今後,定在波音場を用いた凝集と分画の実験を行い,2000年秋のIEEE Ulitrasonics Symposiumにおいて成果を発表したい。
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Research Products
(1 results)