1999 Fiscal Year Annual Research Report
複合現実感用空間投影立体像表示システムに関する研究
Project/Area Number |
11650353
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
高橋 秀也 大阪市立大学, 工学部, 講師 (30197165)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
志水 英二 大阪市立大学, 工学部, 教授 (30047154)
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Keywords | 3次元ディスプレイ / ホログラフィック_0光学素子 / ステレオグラム |
Research Abstract |
3次元の物体からの視差光線を再現する方式の立体像表示システムを試作し,原理確認を行った.このシステムは、任意の3次元物体の立体像を表示するのに必要な多数の視差光線を生成するホログラフィック光学素子(HOE)を空間的に配置し,各HOEを通過する光の強度を制御することで,自然な立体像を表示できる. システムの基本原理を確認するために,HOEを通過する光の強度を制御する素子として液晶表示パネルを用いたシステムを試作した。試作したHOEは0.3mm×0.6mmの微小ホログラムが32個集まって表示する立体像の1画素を構成する。この画素が,50×40個集まって1立体像を構成する。つまり,横50×縦40画素で32方向からの観察が可能な立体像が表示できた. 試作システムでは液晶表示パネルを用いたため,表示できる立体像の解像度が低く,暗い像しか表示できなかった.この欠点を改良するために,液晶表示パネルの替わりにデジタルプロジェクタに用いられているデジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)を用いることにし,HOEを製作した.これは,0.051mm×0.102mmの微小ホログラムが32個で立体像の1画素を構成する.表示できる立体像は,横100×縦75画素で32方向からの観察が可能である.液晶を用いた場合より立体像の解像度が高く,明るい像が得られる予定である.現在,DMDと組み合わせてシステムを構成中である. また,多数の点光源の集まりから成る立体像を表示するために,立体像を構成する点光源の位置情報と光強度を,液晶表示パネルやDMDの制御データに変換する手法も確立した.これにより,任意の立体像を本システムで表示させることが可能となった.現在,動画化を目指している.
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Research Products
(1 results)