2000 Fiscal Year Annual Research Report
高度交通情報ネットワークのためのfast FHアクセス方式の研究
Project/Area Number |
11650370
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Research Institution | GUNMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
堀越 淳 群馬大学, 工学部, 教授 (10008477)
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Keywords | ITS / fast FH / 高速周波数ホッピング同期検波方式 / ランダムアクセス / Turbo Code / パケット無線 |
Research Abstract |
昨年度の研究では非同期ネットワークシステムを効率的に機能させるためのアクセス方式として高速周波数ホッピング(fast FH)-SSが有効であることを明らかにした。そのための物理層として当研究室で開発したQPTM(Quadrature accererated Phase Transition Modulation)を用いた伝送方式が効率的であることも示した。平成12年度では昨年度の成果を受けて多数ユーザーが同時に利用した場合の伝送特性を改善するために同期検波受信方式を提案して、その実現可能性をソフトウエアシミュレーションで示した。さらにハードウエアによる実現を目指して、送受信装置(HP E4433B:本研究費にて購入装置)を作成中である。受信機の製作は困難を極めている(逆ホップ用シンセサイザの安定度の向上)がデータ伝送レートを低くすることで具体的な実現可能性を確認するところまで進める予定である。シミュレーション結果より多数ユーザー時における干渉劣化には無視出来ないものがあるため、更なる特性改善を目的としてターボ符号を導入した場合の干渉特性を求める研究を並列して行っている。ターボ符号はシャノン限界に近い特性を示す強力な符号であるが、復号処理に時間が掛かるためリアルタイムを要する通信には(現在の技術レベルでは)向かないが、パケット通信システムでのデータ伝送用には利用可能な技術レベルまで達している。fast FH-SSに利用可能なシステムシミュレーションプログラムの作成は完了していないが、TDMAシステムをパケット伝送に利用するためのシステムプログラムを開発し、ターボ符号を用いた場合の干渉キャンセル特性を明らかにした。上記手法はターボ符号の完全な有効利用可能性の証明にはなってはいないが、改善度の大きさやターボ符号を干渉キャンセルシステムに利用するための問題点の堀り起こしなど、大きな知見を得ることが出来た。
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[Publications] J.Horikoshi,H.Hisata and T.Hirokami: "Multiple co-channel Interference Cancellation of GSM System assisted by RLS-MLSE Channel Estimation"Conf.Record IEEE Vehicular Technology Conference (VTC) '99-Fall. 10 Amsterdam. 2994-2998 (1999)
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[Publications] H.Hisata and J.Horikoshi: "Turbo-Codes with RLS-LMSE Channel Estimation in the Co-Channel Interference Environment"Proc.IEEE PIMRC2000 (International Symposium on Personal, Indoor Mobile Radio Communications 2000). 09,London GB. 903-907 (2000)
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[Publications] H.Hisata and J.Horikoshi : "Combining Turbo-Code and Co-Channel Interference Cancellation"Conf.Record IEEE Vehicular Technology Conference (VTC) 2000-Fall. 09,Boston,NJ. 4.1.2.1-4.1.2.8 (2000)
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[Publications] H.Hisata and J.Horikoshi: "Improvement of Adaptive Co-Channel Interference Canceling with Turbo-Code"Conf.Proceedings, WPMC (International Symposium on Wireless Personal Multimedia Communications) 2000. 11,Bangkok. 48-53 (2000)