2000 Fiscal Year Annual Research Report
テンプレートマッチングを用いた到来方向適応推定アルゴリズムに関する研究
Project/Area Number |
11650381
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
前田 肇 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60029535)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 義道 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (10263203)
飯國 洋二 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (80168054)
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Keywords | 到来方向推定 / 適応処理 / テンプレートマッチング / 特徴抽出 / データ構造 / データベース検索 |
Research Abstract |
1.推定器の設計:距離の最も近いテンプレートだけでなく,その近傍にあるテンプレートとの類似度も評価に加えることで推定精度を向上させる方法について検討した.具体的には,重み付き線形補間推定器を構成し,計算時間,推定精度,分解能の観点からいかなる重み関数を用いればよいかを調べた.その結果,テンプレートの分布を考慮に入れた重み係数の設定により,推定精度が向上することがわかった.ただし,データベースから抽出したテンプレートの数が極端に少ない場合は,重み係数がうまく設定できないため,単純な相加平均がもっとも良い結果を与えた. 2.到来波数の推定:あらかじめ設定しておいた到来波数に比べ実際の到来波数が多い場合は,観測信号の特徴ベクトルと抽出されるテンプレートの平均距離が大きくなる.そこで,閾値を設定し,平均距離が閾値以下となる到来波数を調べることで到来波数を推定した.これにより,観測雑音,量子化誤差の影響が小さい場合は,正しく到来波数が推定できることがわかった.さらに,到来数が異なる場合のデータベースを複数作成しておき,それらを並列探索することで,到来波数が未知の問題にも拡張できることがわかった.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Yoshimichi Ito et al.: "Further study on the bisection algorithm for the frequency response gain computation of sampled-data systems and related issues"2000 American Control Conference. 180-184 (2000)
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[Publications] 西村公宏 他: "サンプル値系による連続時間系のH_∞最適近似"第44回システム制御情報学会講演会講演論文集. 61-62 (2000)
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[Publications] 藤原浩樹 他: "無限次元合同変換に基づくサンプル値系の正実制御問題の解法"第44回システム制御情報学会講演会講演論文集. 197-198 (2000)
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[Publications] 林宏司 他: "耐故障性を有する時分割サンプルホールド補償器の設計"平成12年電気学会電子/情報/システム部門大会講演論文集. 453-456 (2000)
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[Publications] Ivan Setiawan et al.: "An Adaptive Quantization in the DOA Estimation Method Based upon a Database Retrieval Technique"WPMC'00. 120-125 (2000)
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[Publications] Ivan Setiawan et al.: "A new approach to adaptive DOA estimation based upon a database retrieval technique"電子情報通信学会英文論文誌B. E83B・12. 2694-2701 (2000)