2001 Fiscal Year Annual Research Report
テンプレートマッチングを用いた到来方向適応推定アルゴリズムに関する研究
Project/Area Number |
11650381
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
伊藤 義道 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (10263203)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯國 洋二 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (80168054)
|
Keywords | 到来方向推定 / 適応処理 / テンプレートマッチング / 特徴抽出 / データ構造 / データベース検索 |
Research Abstract |
1.時変データに対する追随特性の評価: 到来方向が時間変化する問題に提案法を適用し,到来方向の時間変化量と推定精度との関係を計算機シミュレーションにより確かめた.その際,特徴量の逐次推定法として,スライディング矩形窓方式,指数減衰重み方式のいずれが有効であるかを比較検討し,計算量の面からスライディング矩形窓方式が優れていることがわかった.各時刻ごとにすべてのテンプレートとの距離を比較すると膨大な処理時間が必要となるので,到来方向の時間変化は小さいとして,一時点前の推定値の近傍にあるテンプレートのみを検索することで検索時間の削減を計る方法を提唱した.そして,検索幅,処理時間,到来方向の時間変化量との関係を,計算機シミュレーションにより確かめた. 2.2次元アレイアンテナヘの拡張:2次元アレイアンテナでの観測データから回転不変量を抽出し,それを特徴量としてテンプレートを作成した.これにより,仰角と回転角を独立に推定することを理論的に明らかにし,計算量削減の効果を計算機シミュレーションにより確かめた.なお回転不変量としては,ツェルニケモーメント,擬ツェルニケモーメント,ラゲール不変量,モーメント不変量それぞれについて検討し,推定精度と処理時間の観点から比較検討した.その結果,ツェルニケモーメントが優れていることを確かめた.
|
Research Products
(5 results)
-
[Publications] N.Kanaya et al.: "2-D DOA estimation method using Zernike moments"Signal Processing. 82(掲載予定). (2002)
-
[Publications] 林他: "線形行列不等式に基づく2-D離散システムの解析"第16回DSPシンポジウム. 601-606 (2001)
-
[Publications] Ivan Setiawan et al.: "An Improved DOA Estimation Based upon a Database Retrieval Technique with Adaptive Quantization and Clustering"第16回DSPシンポジウム. 71-76 (2001)
-
[Publications] 林他: "2-D離散システムの有界実補題について"第45回システム情報学会研究発表講演会. 419-420 (2001)
-
[Publications] 津田他: "線形行列不等式に基づく2-D離散システムの安定判別法"第45回システム情報学会研究発表講演会. 421-422 (2001)