1999 Fiscal Year Annual Research Report
高臨場感仮想環境を利用した多地点会議のための多チャンネル音声制御に関する研究
Project/Area Number |
11650406
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Research Institution | National Institute of Multimedia Education |
Principal Investigator |
結城 皖曠 メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (60300696)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 裕二 メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (90311167)
大澤 範高 メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (30251721)
浅井 紀久夫 メディア教育開発センター, 研究開発部, 助手 (90290874)
安田 浩 東京大学, 先端技術科学研究センター, 教授 (10292765)
近藤 喜美夫 メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (40249925)
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Keywords | 仮想環境 / 多地点会議 / 多チャンネル・エコーキャンセラ / 適応アルゴリズム |
Research Abstract |
多地点ビデオ会議を円滑に行う多チャンネル・エコーキャンセラを開発するため、適応アルゴリズムの構成改善と多地点会議における音声問題の明確化を行った。 (1)問題の明確化 会議室の様々な環境により、音響系は異なる。まず、仮想環境システムが設置されている部屋の音響環境を測定した。その結果、残響音が大きく空調による雑音があることがわかった。つぎに、2局以上の遠隔地の相手と円滑な遠隔会議を行うために、音響エコーキャンセラに関する検討を行った。複数のチャンネルの入力信号に相関がある場合の音響エコー推定に与える影響をシミユレートした。 (2)適応アルゴリズムの検討 2局以上の遠隔地の相手と円滑な通話をするために必要な、多チャンネル・エコーキャンセラにための適応アルゴリズムについて検討した。会議では、入力される信号を白色雑音と異なり、主に音声信号である。そのため、推定誤差は音声のあるなしに影響される。そのような状況下で、可変ステップゲインを有するアルゴリズムの有効性をシミユレートした。その結果、エコー経路を高速に推定できることがわかり、有効性が示唆された。
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