2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11650452
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
坂本 哲三 九州工業大学, 工学部, 助教授 (90170612)
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Keywords | ウェブ / 張力制御 / 大規模システム / 相互干渉 / スライディングモード / 最大特異値 |
Research Abstract |
ウェブの張力制御系は,サブシステムの集まりとしての大規模制御系と見なせるが,各サブシステムはモータにより駆動され,それらの間には強い相互干渉が存在している。 そこで,本研究ではモータにより駆動されるシステムの制御系の研究と,相互干渉の解析,ならびに相互干渉を含む大規模制御系のインテリジェント制御の研究から成っている。モータの制御に関しては,直流モータの制御を前提としたサイリスタによるコンバータをスライディングモード制御によりトルク脈動を作らない手法について提案を行っている。また,同期モータを使った場合に対しては,dq0軸変換による電機子電流の制御手法を検討している。これは電磁界解析も含んでおり,モータ駆動に関する問題を詳細に考察できるものである。そして,相互干渉の解析であるが,まずサブシステムの十分安定性を評価するいくつかの相互干渉指数を用いて評価を行い,その中でも最大特異値を用いたものは相互干渉を評価するのに適していることを提案した。最後に大規模システムのインテリジェント制御であるが,これには適応制御の応用を試み,通常の適応制御を適用するときは,重複分割を用いた分散制御が有効であり,良好な制御結果の得られることを示した。しかし,通常の分割を用いた相互干渉の強い系としての分散制御には,相互干渉による不安定極を打ち消すような補償要素を用いれば良好な制御のできることを示した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] T.Sakamoto: "Decentralized Controller Design of Web Tension Control System in terms of Interactions"Proc.1999 IEEE International Symposium on Industrial Electronics. 1466-1471 (1999)
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[Publications] T.Sakamoto: "Lateral Force Control through Armature Currents in Superconducting LSM Maglev Vehicle"Proc. 5^<th> International Symposium on Magnetic Suspension Technology. 51-61 (1999)
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[Publications] 坂本哲三: "超電導磁気浮上車両の推進コイルを用いた案内系の設計"電気学会論文誌. 120-D・8. 1024-1030 (1999)
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[Publications] T.Sakamoto: "Guidance Control Characteristics for Maglev Vehicle with Dynamic Compensator"Proc.IEC0N-2000. 2285-2290 (2000)
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[Publications] B.Sarkar,T.Sakamoto,S.Ishikawa: "Comparison of Performance Between P+I and Variable Structure Feedback Control of A Dual Converter-Fed Separately Excited D-C Drive System"Proc.ICARCV'2000. (CD-ROM). (2000)
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[Publications] T.Sakamoto: "Interaction Measures for the Decentratlized Tension Control"Proc.2000 ISIE. 649-654 (2000)