1999 Fiscal Year Annual Research Report
セメントペーストと廃棄物処理骨材との界面構造の制御
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11650472
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
内川 浩 金沢工業大学, 工学部, 教授 (40308573)
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Keywords | HVRWC / 廃棄物起源骨材 / 圧縮強度 / 付着強度 / 破砕値 / 水和反応 / 硬化体組織 / 空隙構造 |
Research Abstract |
コンクリート骨材として都市ごみ焼却灰、焼結石炭灰、溶融下水汚泥およびガラスカレットなどの廃棄物起源材料を1m^3当たり631kg及び1519kg使用した再生廃棄物高含有コンクリート(HVRWC)を調製し、天然骨材を使用したコンクリートと比較、検討した結果、以下の結論を得た。 (1)本研究に用いた廃棄物起源骨材は、天然骨材より1μm以上の粗大空隙を多く含み、空隙量が多く、骨材自身の強度も低かった。また、セメントペーストと骨材の付着強度は骨材表面が平滑なガラスカレットでは天然骨材より低く、その差は材齢とともに増加した。 (2)廃棄物起源骨材による骨材置換率が増加するとともにコンクリートの圧縮強度は低下した。これは、主に高空隙率、粗大空隙の存在による廃棄物起源骨材自身の強度が低いこと、セメントペーストとの付着強度が低いことなどに起因するものと考えられる。しかしながら廃棄物起源骨材を631kg/m^3使用したHVRWCでも材齢91日においては40N/mm^2以上の強度を発現し、構造用のコンクリートとしての使用に耐え得るものと考えられる。 (3)HVRWCにおけるセメントの水和反応は天然骨材を使用したコンクリートと同様に進行し、廃棄物起源材料を使用したことによる悪影響はなかった。また、高炉スラグおよびフライアッシュを併用することにより、Ca(OH)_2の消費と、C-S-Hの量の増加を促進し、材齢とともにコンクリート組織の高緻密化が実現された。HVRWCの硬化体組織は天然骨材を使用したコンクリートと大差なく、またコンクリートより有害物質の溶出等も認められず、その耐久性も問題ないと考えられる。
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Research Products
(2 results)