2000 Fiscal Year Annual Research Report
再生骨材の製造およびコンクリートへの利用に関する研究
Project/Area Number |
11650474
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
大和 竹史 福岡大学, 工学部, 教授 (90078650)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
添田 政司 福岡大学, 工学部, 助手 (50148871)
江本 幸雄 福岡大学, 工学部, 教授 (50090882)
椎葉 大和 福岡大学, 工学部, 教授 (30103782)
田口 茂久 福岡県生コンクリート工業組合, 技術部長
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Keywords | 再生骨材 / コンクリート / リサイクル / 強度 / 乾燥収縮 / 耐凍害性 / 吸水率試験 / コンクリート廃材 |
Research Abstract |
本研究では、まず路盤材として再利用されている品質レベルの再生骨材でも使用できるコンクリートの種類を実験的に検討した。次に問題となる再生骨材の品質変動を2再生プラントにおいて調査した。最後に再生骨材の代表的な品質として規定されている吸水率を測定には3日間を要するので90分程度で行う迅速吸水試験方法の開発を検討した。 得られた成果を以下に列記する。 1.再生骨材コンクリートの圧縮強度は、天然砕石を用いた普通コンクリートの約75%でしかないが、再生骨材を天然砕石の30%程度混合使用することにより強度低下は極めて小さいことが分かった。 2.再生骨材コンクリートの乾燥収縮量は普通コンクリートに比べてかなり大きくなるが、収縮低減剤の使用や水セメント比を低下させることで改善できる。 3.再生骨材コンクリートの耐凍害性を確保するためには、混合使用割合を小さくとる、連行空気量を多めにする、水セメント比を低下することなどの対策が有効である。 4.ポーラスコンクリートの骨材として、5号再生骨材は5号砕石に比べ強度は若干低下するが、ペースト充填率を増加させることによって使用できる。 5.減圧吸水および高周波乾燥の併用により約90分で骨材の吸水率を精度良く測定できる迅速吸水率試験方法を開発した。また、この迅速吸水率試験方法で求めた現場配合で混練したコンクリートの強度、乾燥収縮、耐凍害性等に大きな悪影響は認められなかった。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 添田政司,大和竹史,江本幸雄: "再生骨材の物理的性質とコンクリートへの利用に関する研究"建設用原材料. (発表予定). (2001)
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[Publications] T.Yamato,M.Soeda and Y.Emoto: "Physical Properties of Reeyeled Aggregate and the Utilization as Concrete Aggregate"International Seminar on Recycled Conerete at Niigata. 59-68 (2000)
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[Publications] 尾畑成俊,大和竹史,江本幸雄,添田政司: "吸水率の迅速判定による再生骨材の簡易品質評価"土木学会第55回年次学術講演会講演概要集5. (2000)
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[Publications] 大和竹史,鶴田達哉,浜村富雄: "簡易吸水率試験による再生骨材の品質評価"第11回生コン技術大会概要集. (発表予定). (2001)
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[Publications] 吉里哲郎,平山裕二,江本幸雄,大和竹史: "福岡都市圏におけるコンクリート廃材の将来発生量予測"土木学会西部支部研究発表会講演概要集. 第一分册. 518-519 (2001)