1999 Fiscal Year Annual Research Report
損傷を有する鉄筋コンクリート部材への耐荷性能に関する研究
Project/Area Number |
11650479
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
田村 隆弘 長岡技術科学大学, 技術開発センター, 助教授 (60171899)
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Keywords | 損傷 / 鉄筋コンクリート / 耐荷性能 / 補修 / 補強 / FEM解析 |
Research Abstract |
本研究の目的は、損傷を有する鉄筋コンクリート部材の性能を評価し、補修、及び補強方法を検討することにある。本年度は、1.現行の損傷構造物に対する査定方法、補修・補強方法の調査、2.ひび割れ部材の性能を評価するための実験方法の確立、そして、3.有限要素法による解析プログラムの開発を目指し、同時にこれまで行ってきた研究成果の発表、または発表準備を行った。実験および、解析について以下に要約する。 実験は、鉄筋コンクリート矩形梁に部材軸方向に引張り力を作用させてひび割れを発生させた損傷RC梁部材を作製し、この時の作用軸力の大きさや部材の軸方向鉄筋量を変えることで、供試体の損傷レベルを変化させた曲げせん断試験を行った。(成果は、国際会議Consec2[Canada]にアブストラクト投稿中。) また解析では、これまで開発してきたプログラムの損傷コンクリート部材への適用性の確認と、このプログラムを用いて、RC柱部材、RC床版部材等の損傷部材の補修・補強方法のシミュレーションを試みた。(成果は、成果は、徳山高専紀要発表、コンクリート工学投稿中、構造物の衝撃問題に関するシンポジウム投稿中、国際会議DRRCAG(Bahrain)論文投稿中。) 現在、損傷RC部材の性能をいっそう広範囲に検討するために、RC柱および鋼板巻き立てRC柱を作製し、次年度行う実験の準備をしている。
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