2000 Fiscal Year Annual Research Report
NOAA/AVHRRデータ直接受信による日本列島周辺海洋乱流場の知識基盤の構築
Project/Area Number |
11650535
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Research Institution | Science University of Tokyo, Faculty of Science and Technology |
Principal Investigator |
西村 司 東京理科大学, 理工学部, 教授 (40103064)
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Keywords | NOAA / AVHRR / HRPT直接受信 / 海洋乱流 / 組織的渦構造 / 海洋海岸環境 / 黒潮 / 湾流 / データベース |
Research Abstract |
本研究の目的は、海洋気象衛星NOAAの高解像度HRPTデータ直接受信によって日本列島周辺海洋乱流場の流れ学的性質を究明し、海洋環境評価の際に不可欠な海洋乱流場の知識基盤を提供することにある。本年度の研究実績は以下のとおりである。 (1)直接受信によってNOAA/AVHRR高解像度データを収集蓄積した。 (2)衛星データを使って、海洋乱流場の可視化を行なった。 (3)晴天が継続した場合、シーマーク追跡法によって海面流速ベクトル分布図を作成した。 (4)海面流速ベクトル分布は、可視化画像、K-Uダイヤグラム(串本-浦神潮位差時系列とwavelet変換)および天気図や海洋速報と統合され、海洋乱流場の定量的解析が行なわれた。 (5)解析結果は、各種強調処理後のNOAA/AVHRR画像、海面流速ベクトル分布図、海面鉛直渦度分布図、K-Uダイヤグラムおよび海底地形図との合成画像などの主題図として画像表示された。 (6)これらの結果は、インタネットサーバ(http://www.rs.noda.sut.ac.jp/〜kaiyou/eddy.htm)に蓄積されて外部研究者および一般に公開された。 (7)以上の作業はネットワーク化され、そのシステムは随時更新された。 (8)米国海洋大気庁のデータベース(NOAA/Satellite Active Archive)より湾流のNOAA/AVHRRデータの供給を受け、上記と同様の海洋乱流場解析を行なった。 (9)得られた結果を年次を超えて統合し、海域ごとの海洋乱流場の流れ学的性質を記述した。 (10)研究成果は報告書「The Coherent Structure Inside the Oceanic Turbulence around Japan-Islands-Chain(3rd version)」にまとめ、上記(6)のインタネットサーバーにおいて公開した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 西村司: "黒潮と湾流における海洋乱流場の組織的渦構造と沿岸水域環境"海岸工学論文集. 47. 1376-1380 (2000)
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[Publications] 西村司: "NOAA/AVHRR based instantaneous measurements on the oceanic turbulence around Japan-Islands-Chain"Proc.Sixth International Conference on Remote Sensing for Marine and Coastal Environments. 6. I-67-I74 (2000)