1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11650540
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
年縄 巧 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教授 (00188749)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浜岡 秀勝 東京大学, 工学系研究科, 助手 (70262269)
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Keywords | 交通量調査 / 高感度地震計 / 交通振動 / 走行速度 / 車種 / 地盤振動 |
Research Abstract |
交通量や走行速度,車種を簡便に測定するために,高感度の地震計を利用した計測システムの開発を試みた.道路脇2ヶ所に地震計を設置し,車両が通過する際に生じる地盤振動を計測した.また,ビデオ撮影によって車両の通過の有無や車種を記録した.いくつかの予備調査の結果,地震計と車両との間隔はできるだけ近いことが望ましく,車線から1m以内に地震計を設置する必要があることがわかった.車両が時速20km程度以上で通過する場合には,地盤の上下動の応答変位波形に特徴的な波形が生じることがわかり,これにより車両が検知できること,またこの波を15m程度離した2点において計測することにより車両の通行速度を計測することが可能であることがわかった.車両が時速10km程度以下の低速の場合には,地盤の応答変位波形に特徴的な波形は見られないが,車線に高さ1cm程度のゴム製の段差を設置し,応答速度を計測した場合,車両が段差上を通過する際に顕著な速度応答が生じることがわかり,これによって車両の通過が検知できることがわかった.また,大型車と小型車では,生じる波形が異なることから,これによって車種の識別もできることがわかった.現在のところこの方法は,片側一車線の道路のみに適用できること,車両が連続走行する場合に車両の識別が困難となることなどの適用限界があるが,今後手法を改良して適用範囲を広げることを考えている.また,車両の識別や走行速度の算出は現在のところ,波形の目視によって行っているが,来年度は振動記録から車種,走行速度,車載重量を自動認識するアルゴリズムを作成することを考えている.
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Research Products
(1 results)