2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11650575
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
鈴木 弘之 筑波大学, 機能工学系, 教授 (20114093)
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Keywords | 耐火設計 / 崩壊温度 / 火災応答解析 / オブジェクト指向プログラミング / コードの部品化 / 自己増殖的汎用化法 |
Research Abstract |
本研究は、火災加熱を受ける鋼構造骨組が終局的な崩壊に至るまでの挙動を詳細に解析することの出来る解析ツールの開発を目的とする。終局火災応答解析法としての先進性、ツールとしての汎用性・実用性を目標として開発を進めた。多岐な計算要求を系統的に処理するというする目的に適った計算機コード体系を見出し、これを計算プログラムに具現化することを主たる研究内容とした。最終的に採用に至った方法と得られた成果を列挙すると次の通りである。 (1)c++とそれが支援するオブジェクト指向解法を採用する。これによって、同階層に属し細部の異なるオブジェクトはクラスの派生によって作成し、ポリモーフィズムによって駆動するという簡明で合理的な設計方針を貫くことができるようになった。 (2)入力ファイルに書かれたキーワード文字列からオブジェクトを生成するというデータ駆動型の汎用ルーチンを作成し、これによって露な分岐コードなしで多岐な計算要求に対処するというコード体系を構築することができた。 (3)コード階層の上位のコードはそれより下位の各種コードの付加・削除・差し替えに際して、堅牢性が損なわれないようにすることができた。 (4)入力オブジェクト、テキスト出力オブジェクト、グラフ出力オブジェクトは上記コード設計体系の枠組みに沿って開発することができた。 (5)開発クラス既存版は、将来、派生クラスの作成と新キーワードの設定のみで改訂版に差し替えることが可能となった。 上記に開発したコードの最新版は、現在、研究代表者の研究室で稼動し始めている。これによる研究成果も出つつある。
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[Publications] 鈴木弘之: "梁に高力ボルト継手をもつ鋼架構の崩壊温度"日本建築学会構造系論文集. 547号. 207-214 (2001)
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[Publications] 鈴木弘之: "鉄筋で補強した円形コンクリート充填鋼管柱の耐火性能"日本建築学会構造系論文集. 548号. 167-174 (2001)
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[Publications] 鈴木弘之: "CFRPパイプを構造材料に適用するための基礎的研究"日本建築学会構造系論文集. 542号. 195-202 (2001)
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[Publications] 鈴木弘之: "CFRPトラス部材の引張特性に関する研究"日本建築学会構造系論文集. 548号. 159-165 (2001)
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[Publications] 鈴木弘之: "火災加熱を受ける鋼構造骨組の崩壊温度 (その33〜その35)"日本建築学会大会学術講演梗概集. A-2. 63-68 (2001)