1999 Fiscal Year Annual Research Report
耐震要求条件に応じた鋼構造骨組の必要性能に関する研究
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11650590
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
小川 厚治 熊本大学, 工学部, 教授 (80112390)
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Keywords | 鋼構造骨組 / 地震入力エネルギー / 魚骨形骨組 / 等価1自由度系 / 最大変位 / 累積塑性変形 / 残留変形 / 梁降伏型 |
Research Abstract |
平成11年度は、次の3つの課題をほぼ終了させ結果を公表している。 1.損傷に寄与する地震入力エネルギーの予測:本研究で最も基本となる量である損傷に寄与する地震入力エネルギーの定義を再検討し、塑性変形によって見かけの固有周期が伸びる影響まで含めて、1自由度系および多自由度系の損傷に寄与する地震入力エネルギーが疑似速度応答スペクトルを使って予測できることを明らかにした。この結果の一部は日本鋼構造協会鋼構造論文集に発表しており、日本建築学会構造系論文集や構造工学論文集に掲載予定となっている。 2.半サイクルの最大入力エネルギー率とBilinear型1質点系の最大変位応答:損傷に寄与する地震入力エネルギーの入力過程(時刻歴特性)を明らかにし、半サイクルの最大入力エネルギー率として定量化した。また、Bilinear形の復元力特性をもつ1自由度系を考察の対象にして、強震を受ける系の最大変形を予測する方法を確立した。この結果は日本建築学会構造系論文集に掲載予定となっている。 3.任意形重層骨組の魚骨形骨組置換:任意層数任意スパン数の骨組を、静的弾性解析結果と構成部材の全塑性耐力だけを用いて、魚骨型骨組に置換する方法を確立した。この結果は日本建築学会構造系論文集に発表している。 上記の他、魚骨形骨組の1質点系置換についても理論的検討を進めている。この1質点系への置換の検討結果は、梁降伏型の成立条件を理論的に明らかにするものと考えている。また、バイリニア型1質点系の残留変形についても、数値解析と理論考察の両面から検討を進めている。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 小川厚治: "鋼構造ラーメン骨組の魚骨形地震応答解析モデル"日本建築学会構造系論文集. 第521号. 119-126 (1999)
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[Publications] 谷本憲郎: "塑性化に伴う鋼構造骨組の地震入力エネルギーの変動に関する研究"日本鋼構造協会鋼構造論文集. vol.6,No.23. 71-99 (1999)
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[Publications] 小川厚治: "損傷に寄与する地震入力エネルギーに関する考察"日本建築学会構造系論文集. 第530号. (2000)
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[Publications] 平野智久: "Polylinear型の復元力特性をもつ1自由度系の地震入力エネルギーに関する研究"構造工学論文集. Vol.48B. (2000)
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[Publications] 小川厚治: "半サイクルの地震入力エネルギーとバイリニア系の最大地震応答"日本建築学会構造系論文集. 第532号. (2000)