2001 Fiscal Year Annual Research Report
連続繊維シート成形管を打込み型枠兼横補強材に用いた合成RC柱の実験的研究
Project/Area Number |
11650592
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
山川 哲雄 琉球大学, 工学部, 教授 (50142352)
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Keywords | アラミド繊維 / 正方形成形管 / 打込み型枠 / 横補強材 / 合成柱 / 耐震性能 / 帯筋 / 靱性 |
Research Abstract |
本研究は正方形鋼管にかわってアラミド連続繊維シートをエポキシ樹脂で固めた正方形成形管を横補強材兼打込み型枠材として利用し,鉄筋(主筋と帯筋)を補強筋に用いた合成RC柱の新規提案を行ったものである。平成13年度は本研究期間の最終年度にあたり,帯筋と正方形成形管の横補強効果を検証した。その結果,かぶりコンクリートの剥離・剥落を防止するために成形管を用い,せん断余裕度と付着余裕度をともに満足するように帯筋量で制御設計すれば,靭性に富んだ曲げ挙動を期待できることがわかった。この3年間にわたる研究成果は,以下の2点に集約される。 1)成形管と既存の帯筋を横補強材として二重に利用した方が,より効率的なせん断補強効果と横拘束効果を期待できる。しかも,成形管はかぶりコンクリートの剥離と剥落を防止し,靭性を高める効果がある。 2)成形管と既存の帯筋を横補強材として一重に利用した本提案の合成RC柱は,せん断余裕度と付着余裕度をともに満足するように設計すれば靭性に富んだ曲げ挙動を期待できる。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Peng ZHONG, Tetsuo YAMAKAWA, Hajime SATOH: "Experimental Study on Square AFRP Tube Concrete Columns with Steel Reinforcement"日本建築学会九州支部研究報告. 第41号. 537-540 (2002)
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[Publications] Tetsuo YAMAKAWA, Peng ZHONG: "Seismic Performance and Design of Aramid Fiber Square Tubed Concrete Columns with Metallic Reinforcement"FRP Composites in Civil Engineering. Vol.II. 1319-1327 (2001)
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[Publications] 仲鵬, 山川哲雄, 佐藤元: "正方形アラミド繊維成形管を用いたハイブリッドRC柱の耐震性能と設計"日本建築学会大会学術講演梗概集C(関東). 47-48 (2001)
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[Publications] 仲鵬, 山川哲雄, 佐藤元, 山内智博: "アラミド正方形成形管を用いたハイブリッドRC柱の耐震性能と設計"コンクリート工学年次論文集. Vol.23, No.1. 667-672 (2001)
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[Publications] Peng ZHONG, Tetsuo YAMAKAWA, Hajime SATOH, Ken KOMESU: "Seismic Performance of Hybrid RC Columns with AFRP Square Tube and Steel Reinforcement"Fifth International Symposium Fiber Reinforced Polymer Reinforcement for Reinforced Concrete Structures. Vol.1. 319-328 (2001)