2001 Fiscal Year Annual Research Report
都市空間を含む温熱環境評価用インテリジェントセンサー開発と建築計画への応用
Project/Area Number |
11650607
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
堀越 哲美 名古屋工業大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80144210)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
垣鍔 直 足利工業大学, 工学部, 教授 (30259874)
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Keywords | 気温 / 湿度 / 風速 / 熱放射 / 照度 / 色温度 / 室内環境 / 都市環境 |
Research Abstract |
既存の温熱環境のデータを整理し、至適条件とその多様性をデーターベースとした。この条件の考察から、気温と湿度の高湿時と変動時、着衣の影響を検討することとした。さらに屋外条件の複雑さには、屋外での人体対流熱伝達率と都市温熱環境の実地測定が必要である。そこで、人工気候室を用いた変動影響を含む気温と湿度が人体の生理心理へ及ぼす影響と至適条件を検討した。着衣の断熱特性と人体の対流熱伝達率についてサーマルマネキンを用い、屋内外で実験し、屋外条件での風速の乱れの影響を量的に示した。都市熱環境の評価では、名古屋市を対象として都市気候観測を行い、気温・湿度と風向風速の分布実態と夏季の暑熱と冬季の寒冷、快適温熱条件の出現について、事例研究ではあるが、明らかにした。 次に、子どもと高齢者の温熱環境に対する特性の検討を、住宅温熱環境実測と人工気候室実験で行い、成人との差異を明らかにした。温熱条件以外の環境条件の影響として、至適気温条件に対する照度、色温度および色彩の影響および騒音の影響の検討も行った。極端な環境を除くと温熱条件以外の環境条件の影響がみられ、特に総体的快適性や満足度に対しては影響を無視し得ないものであることが示された。 温熱環境の快適性は人間の心理的反応をどう捉えるかという問題に集約される。快適さに対する多様な評価、微妙な差異を把握するために尺度付き言語選択法を用いた評価手法を開発し、その有効性を確かめ、温熱指標との対応性を示した。 これらを総合的にセンサーから取り込み処理するコンピュータを用いたシステムを構築しインテリジェントセンサーシステムとした。 都市・建築計画への応用の事例として、多くの環境条件が関わる都市を取り上げ、気候要素としての気温・湿度・風速の分布型とその地区の景観との対応性を示し、これらの要素からの街区計画や景観づくりの可能性を示した。
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[Publications] 石垣秀圭, 松原辰樹, 権田信, 堀越哲美: "気温と湿度の組み合わせ条件が人体の生理・心理反応に季節差に及ぼす影響に関する試行実験"日本建築学会計画系論文集. 第543号. 49-56 (2001)
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[Publications] 兼子朋也, 堀越哲美: "尺度付言語選択法を用いた日本人の温熱環境に対する心理的評価に関する研究"日本建築学会計画系論文集. 第543号. 93-99 (2001)
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[Publications] 菊池信, 堀越哲美: "名古屋の夏季と冬季の気温分布について-実測例-"人間-生活環境系シンポジウム報告集. 112-115 (2001)
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[Publications] 垣鍔直, 茂吉雅典, 中村肇, 稲垣卓造, 堀越哲美: "心理・生理反応から評価した好みの色温度と室温の組み合わせに関する実験的研究 その2照度が200ルクスの場合の好みの色温度の季節差"日本建築学会計画系論文集. 第532号. 87-92 (2000)
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[Publications] T.Kaneko, T.Horikoshi: "Word-choice method with unipolar scale to measure Japanese psychological response in thermal environment"Proceedings of COLD CLIMATE HVAC 2000. 589-594 (2000)
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[Publications] Shin-Ichi Watanabe, Tetsumi Hrikoshi, Akemi Tomita: "Influnce of air velocity on the thermal Insulation values of clothing In cool air temperature"Proceedings of COLD CLIMATE HVAC 2000. 547-552 (2000)