1999 Fiscal Year Annual Research Report
土壌系を活用した排水処理技術の研究-10年以上経過した土壌トレンチの処理能力調査-
Project/Area Number |
11650619
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Research Institution | Nagasaki Institute of Applied Science |
Principal Investigator |
濱砂 博信 長崎総合科学大学, 工学部, 講師 (70150828)
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Keywords | 閉鎖性海域 / 大村湾 / 生活雑排水対策 / リン酸吸収係数 / 雑排水処理トレンチ / 集落排水処理 / 土壌処理 / 公共下水道 |
Research Abstract |
木村湾沿岸に於ける生活排水処理対策は、(1)公共下水道(2)集落排水処理施設(3)合併処理浄化槽(4)雑排水トレンチ等、様々なレベルのメニューが用意され、それぞれに対し補助事業が実施されたきた。 その中でも、雑排水トレンチは公共下水道等の本格的対策に先駆けた啓蒙的な意味合を持ちつつ取り組まれてきた。雑排水トレンチの補助事業は、家庭単位の台所排水のみを対象にして安価で即効性を期待して実施されたきた。十数年前から実施されすでに初期に目的を終え廃棄された施設が大半であるが、現在でも下水道処理区域外でも使用されている。今回の調査では、十年程度経過した施設を対象に処理に使用されている土壌をサンプリングしそのリン酸吸収係数の低減状況を調べた。調査の結果、当初のリン酸吸収係数1000〜1200程度が200〜300程度まで低減しており、十年程度使用した本装置に於けるリン吸着処理はもはや期待できない状況にあることが明らかとなった。
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