2000 Fiscal Year Annual Research Report
地区特性を考慮した消防活動困難区域の解消整備方策に関する研究
Project/Area Number |
11650631
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
鵤 心治 山口大学, 工学部, 助教授 (30264071)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
萩島 哲 九州大学, 大学院・人間環境学研究科, 教授 (70038090)
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Keywords | 密集市街地 / 消防活動 / エキスパートシステム / AHP |
Research Abstract |
阪神大震災以後,密集市街地の防災対策を進めることが重要な課題となっているが,通常,防災性能の評価作業は手作業で行われているのが現状である。本研究では,地震火災の被害軽減策を対象とし,評価作業の効率を引き上げるため,街区・街路単位のデータを用いたエキスパートシステムの構築を目的としており、まず,街区は延焼危険性,街路は水利の使用可能性,消防車のアクセス経路の使用可能性,消防ホース経路の使用可能性に着目して,阪神大震災に関する論文等からシステム化するための知識を収集,整理した。次に,整理した知識ベースを基に,システム構築に必要な指標として,街区については5指標,街路については11指標を街区,街路単位で収集,整理した。続いて,知識ベースに基づき,評価作業を支援するシステムを構築した。また,街区の延焼危険性の評価はAHPを用いた。そして,本システムを北九州市B地区に適用した結果,阪神大震災の被災状況をある程度再現できていることから,システムの有効性を示すことができた。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 吉本康申,村上正浩,鵤心治: "GISを用いた木造密集市街地の改善計画策定支援ツールの開発に関する研究(その1)"日本建築学会大会学術講演梗概集. F-1. 357-358 (2000)
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[Publications] 村上正浩,吉本康申,鵤心治: "GISを用いた木造密集市街地の改善計画策定支援ツールの開発に関する研究(その2)"日本建築学会大会学術講演梗概集. F-1. 359-360 (2000)
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[Publications] 村上正浩,鵤心治: "GISを用いた木造密集市街地の防災まちづくり支援システムの開発"日本建築学会九州支部研究報告. 第40号.3. 197-200 (2001)