2000 Fiscal Year Annual Research Report
公民館設置開始より国庫補助終焉までの50年にみる建築計画史的研究
Project/Area Number |
11650638
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Research Institution | NIHON UNIVERSITY |
Principal Investigator |
浅野 平八 日本大学, 生産工学部, 教授 (70060043)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広田 直行 日本大学, 生産工学部, 助手 (00277394)
安藤 淳一 道都大学, 美術学部, 助教授 (60168036)
藤谷 陽悦 日本大学, 生産工学部, 助教授 (60120549)
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Keywords | 公民館 / 計画史 / 施設機能 / 前史的形態 / 千葉県 / 北海道 |
Research Abstract |
公民館設置開始より国庫補助終焉までの50年にみる建築計画史の史料の収集を終えた。特に全国公民館連合会発行の雑誌「月刊公民館」につき、1955年より1997年までを収集し、文献調査したことから得られた知見は重要である。定本となっている公民館史料集成と日本建築学会発行の建築設計資料集成(1952・1965・1983年の各年版)に掲載の事例との関連について検討した結果、行政指導と建築学会頒布資料の関係が明らかとなった。 これらをもとに、詳細な年表を作成し研究ノートとして発表の予定である。 北海道の事例については、収集した文献から公民館の初期構想にかかわるいくつかの行政施策が明らかとなった。ヒヤリング調査からは広域行政での「走る公民館」についての実態、優良公民館についての実態調査からは公民館建築の建て替えや転用の実態が明らかにできた。特殊な事例の中公民館および関連する地域施設整備に関わる普遍的段階が存在することを検証することができた。 千葉県の事例については、戦前期に存在した公民館的施設が明らかとなり、文献調査からその実態を把握した。また現状について、千葉市・船橋市の全公民館並びに県内優良公民館の実態調査を行い、現状における公民館の機能について、要求機能(設置目的)-構成機能(開催事業)-要素機能(室機能)一要素機構(室名称)という連関軸で分析し、把握することができた。この結果を戦前期および生涯学習移行期と対照させ、公民館としての普遍的機能として、社会教育と地域集会があることを明らかにした。また可変的機能の範囲を示すことができた。 これらの成果をもとに中間報告書を作成した。さらに順次研究発表の予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 安藤淳一: "北海道の初期設置公民館の整備過程に関する研究"地域施設計画研究. 17. 213-218 (1999)
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[Publications] 浅野平八 ほか: "公民館50年史年表-公民館設置開始より国庫補助終焉までの50年にみる建築計画史"日本大学生産工学部研究報告A. 34(未定). (2001)
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[Publications] 浅野平八 ほか: "公民館の現状にみる施設機能-千葉県公民館の事例研究"地域施設計画研究. 19(未定). (2001)