1999 Fiscal Year Annual Research Report
建築設計図書資料の保存・収蔵・分類・活用に関する研究
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11650654
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
益子 義弘 東京芸術大学, 美術学部・建築科, 教授 (70173739)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤岡 洋保 東京芸術大学, 工学部・建築学科, 教授 (40100987)
益田 兼房 東京芸術大学, 美術学部・文化財保存学専攻, 教授 (50313317)
前野 堯 東京芸術大学, 美術学部・建築科, 教授 (20015233)
薩摩 雅登 東京芸術大学, 大学美術館, 助教授 (80272657)
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Keywords | 建築 / 設計図 / 資料保存、活用 |
Research Abstract |
研究目的 建築の設計図書の収蔵・保存・活用に供するシステム等に関する調査・研究を行う。 その資料の主体をなす設計原図類は一般的にトレーシングペーパー等に記述され、劣化しやすいその宿命から保守管理そのものの困難さと同時に、研究や学習対象としての公開・閲覧・活用はほぼ不可能な現状である。本研究は、今回本学美術館に寄贈されることとなった建築家・故吉村順三の全設計図書(485件、図:36000点、ほか)をモデルとし、これらのデータベース化を通して、今日的な保存および活用な方法を探ろうとするものである。 研究計画・平成11年度 今回モデルとする吉村順三建築設計資料・全図について次のことを行う。 1)デジタル記録することについて、原図の持つオリジナリティ(精度、質感度)の保持、再現法等についての検討 2)全資料の分類、整理と各物件別IDの設定。 3)記録結果の資料検索、利用に向けてのファイリングフォーマットの検討と設定。 4)上記をもとにした資料全図(写真資料等を含む)のデータベース化作業。 5)資料の公開、活用に向けて、おもに個人住宅等に付帯するプライバシー関連情報のプロテクト、削除等。 結果 上記の検討と作業によって、今回芸大美術館に寄贈された吉村順三関連資料のすべて(485件、図/36000点、ほか写真等)が整理され、データベース化がなされた。それらはCD-R/39枚に収録され、それぞれに付された「件名」「通称」「竣工年」「工事種別」「用途」「担当者」ほかのアイテム設定によって、資料検索はたやすく可能になった。また、原資料のスキャンニング精度を図面:150dpi,写真:300dpiとした結果、原図等はオリジナルに近い質感も記録され、今後の多面的な研究や活用に十分供される基礎データとなった。 平成12年度 本データを基礎として、これらの国内外の他機関の保存・活用の状況例に照らし、より普遍的な建築設計図書の収蔵・保存・活用の方法を研究する。
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